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映画「トイ・ストーリー」シリーズ最新作となる「トイ・ストーリー4」が7月12日に公開。アンディからボニーのおもちゃとなったウッディやバズたちの新たな冒険が描かれます。
今回は、第1作目から約23年間ウッディの声を務めている俳優の唐沢寿明さんと今作で新たに登場するキャラクター、フォーキーを演じた俳優の竜星涼さんにインタビュー。俳優がアニメの声優を務める難しさやディズニーと日本のアニメの違いについて語りました。

――声優に決まった際の心境を教えてください。
唐沢寿明さん(以下、唐沢): またやるのかと思いましたね。「トイ・ストーリー3」で終わったと思っていたけど、こんな展開があったのかと驚いた。今作のラストは今後も続きそうな雰囲気だったよね。
竜星涼さん(以下、竜星): 「トイ・ストーリー」シリーズと一緒に育ってきたようなものなので、今回新たなキャラクターとして作品に携わることができたのは感慨深かったです。

――唐沢さんは第1作目からウッディを演じ続けています。これだけ長い間、同じキャラクターの声を務めることへのプレッシャーなどはありますか?
唐沢: ないですね。でも、これほど長く続く作品だとは思っていなかったし、新たにキャスティングされた人の方がプレッシャーを感じると思う。
――竜星さんは新キャラクターのフォーキーとして新たにキャスティングされましたね。声優に初挑戦してみていかがでしたか?
竜星: 「トイ・ストーリー」シリーズのファンだからこそ、普段お芝居をするときとは違って客観的に自分を厳しく見ていました。長年続く人気の作品ですし、下手なものは出せないという責任のようなものがあったと思います。あと、苦労した点で言うと、英語の音声を聴きながら日本語を吹き替えるのが難しくて、慣れるまで時間がかかりました。
唐沢: うまくはできないよ、俳優がやっているからね。俳優と声優は全く世界が違う。声優の方とアフレコをするとき、抑揚のつけ方や特徴の捉え方など本当にすごいなって毎回思う。でも、トム・ハンクスさんがウッディをやっているから、“俳優”という考え方でやっていいんだなとは思っている。彼が続ける限りは、俺もウッディをやり続けると思う。


――ウッディの変化を感じられる今作でしたが、唐沢さんは約23年間ウッディを演じ続けて変わった部分はありますか?
唐沢: 自分の中ではあまり変わっていないと思う。でも、最初に吹き替えをしたときと比べて声のテンションが違うみたい。きっと俺が大人になったんだね。ウッディは歳とらないけど。
特に今作は出番が増えているし、感情を伝えなきゃいけないところがたくさんあって苦労したよ。第1作目はバズが目立っていたから影で嫉妬するぐらいの小さなことだったのに、今作はかなり大人な仕上がりになっていて、自分で自分の運命を決めていくことを言い聞かせている感じがした。
ディズニーはそうやってストーリーの中で「大人になれよ」って子どもを育てているんだよね。本作ではフォーキーが登場するけど、おもちゃは与えられるものだけではなく、自分で作り出すという創造性も与えている。でも、子どもはこれを見てどう思うんだろう。普通、子どもを意識した作品のポスターだったらウッディとバズの顔が見えた方がいいはずなのに背中向きでしょ。深いよね。1作目を子どものときに見ていて、今大人になった人にも見てほしい。

日本のアニメもクオリティーが高いと思うけど、ディズニーのアニメーションは人間を育てていくという理念を感じるんだよね。学校で教えられるよりも、自分の好きなキャラクターが言っていることだったらいうこと聞くかもしれないからね。
「トイ・ストーリー4」インタビュー

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