Netflixは配信中のドラマ「13の理由」シーズン1から、主要キャラクターであるハンナの自殺シーンを削除すると7月16日に発表しました。以前より同作品の描写に反発する意見が上がっていましたが、2018年6月にはNetflixのCEOが「視聴の義務はない」と強気な発言をするなど、本編差し替えの対応は見送られていました。
一部シーンの編集を発表
Netflixは今夏配信予定の「13の理由」シーズン3について話し合いを進めるなかで、シーズン1のシーン編集を決めたと発表。アメリカ自殺防止財団など医療専門家の助言を受けての決定だといいます。
同作ではこれまでに、1話目の冒頭に50秒間の警告ビデオを流すといった対応が行われてきました。注意喚起のなかで、「このドラマをきっかけに問題意識が高まると幸いです」「過去に辛い経験をした方は視聴を避けるか信頼する大人と見て下さい」など視聴に伴うメッセージと共に、「悩みを話したい時は両親や友達 学校のカウンセラーがいます」など、追い詰められた人に向けた具体的な提案もなされていました。

作品の冒頭で役者が注意を促す(画像はNetflixより)

視聴にあたっての警告を表示(画像はNetflixより)
同作には強い批判がある一方で、4月にペンシルベニア大学が発表した18歳〜29歳の若者を対象にした研究では、シーズン2全体を視聴した若者は、全く視聴しなかった場合に比べて自傷行為や自殺をする傾向が低いとの結果も。ただし、視聴を途中でやめた視聴者は作品を見なかった視聴者や全部通して見た視聴者よりも高い自殺率を示す傾向もあったとのことです。
またアメリカ小児青年精神医学会誌が同じく4月に掲載した研究では、同作が米国の10歳〜17歳の若者の自殺率を上昇させる結果を示していました。
Netflixは明言していませんが、今回のシーン削除はこうした研究結果も踏まえていることが考えられます。

「13の理由」のサイトでは相談できる連絡先を掲載している(画像は13 REASONS WHYより)
「13の理由」はNetflixが2017年3月にNetflixで配信を開始したテレビドラマで、ジェイ・アッシャーの小説を原作としています。10代のいじめや自殺というテーマと印象に残る物語の展開が特徴です。Netflix最高経営責任者のリード・ヘイスティングス氏は「13の理由」について「視聴の義務はない」と長らく作品を擁護していましたが、ついに修正に応じた形。
なお、作品公式サイトでは、困り事がある場合の相談窓口を大きく表示するなど、視聴者に対するさまざまな配慮も。多言語に対応しており、「日本語」を選択すると「よりそいホットライン」へのリンクが表示されるようになっています。
Netflix告知ツイートには対応を支持するという意見も寄せられている一方で、「自殺シーンの身の毛がよだつ恐ろしさ、悲しみ、痛みを見せないことは、無礼に当たる」として、該当シーン削除に複雑な反応を示す意見にも、多くの賛同が見られます。
リアリズムを損なうとして、該当シーン削除に賛同しきれない人も
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