「サウナの敷居は高い。独自のルールが存在し、一見さんには冷たく、なじみにくい世界。もしあなたがそう感じているなら、大きな誤解だ。サウナは両手を広げ、雨の日も、風の日も、夏の暑い日も、あなたが来るのを待っている。さあ、勇気を出して、あなたもサウナへ行こう!」サウナ好きによるサウナ好きのドラマドラマ25「サ道」は、そんなナレーションで始まった。

裸の男たち(原田泰造、三宅弘城、磯村勇斗)は今日もサウナで待っている イラスト/まつもとりえこ
サウナっておじさんが好きなものでしょ? 女子には関係ないわよねー、と思っている読者の方も多いかもしれないが、いやいやそんなことはないんですよ。
たしかにサウナはおじさんが好きなものだったし、かつては女性向けのサウナが設置されていない施設もあったわけだが、昨今のサウナは老若男女がやって来るのを両手を広げて待っている。そして、熱い風であなたを抱きしめ、水風呂でキーンと冷やしてくれるのだ。女性のサウナーも急増中と聞く。ぜひ「サ道」を観て、サウナに出かけてみてほしい。
というわけで、先週放送された「サ道」4話は、熱波師(ねっぱし)という仕事のお話。
「熱波師」とは何か?
今日も今日とて、仲良く全裸にタオル一丁でサウナを楽しむ、ナカタ(原田泰造)、偶然さん(三宅弘城)、イケメン蒸し男(磯村勇斗)。そんな3人の前に、「サウナ北欧」で働く赤井くん(荒井敦史)が現れた。彼は、熱波師としても働いているのだ。
熱波師とは一体何か? ナカタのナレーションではこう説明される。「ロウリュ(熱したサウナストーンにアロマオイルを含んだ水をかけて蒸気をあげること)によって温度が上がったサウナで、タオルなどを振り回し、熱波を作り出すのが、熱波師の仕事だ。アロマの香りとマイナスイオンがブレンドされた、心地よい熱波が室内に広がっていく」。サウナによっては、こうした一連のサービスのことを「アウフグース」とも呼ぶ。
筆者が初めて熱波師に遭遇したときは、軽いカルチャーショックを受けたものだった。まず、時間になると、サウナに裸の男が30人以上すし詰めになり、そこに熱波師が登場。自己紹介をすると全員が拍手で迎えるのだ。そして熱波師は頭上でタオルをぶるんぶるんと振り回した後、タオルを広げて座っている人たちにぶうんと振り下ろす。
言われるがまま頭を下げて熱波を受けると、背中のほうからカーッと全身が熱くなる。息もできなくなるぐらいだ。確か最初に体験したときは熱波を全部受けられず、途中で退場してしまった(そのときは熱波師という呼び名を知らなかった)。4話が放送された後、久しぶりにサウナでアウフグースを味わってきたが、そのときも若者たちが途中で退場していた。それほどまでに熱い。だが、それがいい。その後の水風呂がサイコーである。

サウナーなら誰しも、サ道の入り口で熱波師にカルチャーショックを受ける。「サ道」道場人物たちも例外ではない イラスト/まつもとりえこ
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