「ヤベェ本を買ったぞ」――ある学術的な資料本を読者がTwitterで紹介したところ、広く拡散。出版社に問い合わせが相次いだ結果、重版が決定したという出来事が話題を呼んでいます。
きっかけとなったツイート

話題の書『有職装束大全』(以下、画像は公式サイトより)

話題となったのは、平凡社の『有職装束大全』(税別6800円)。古来より朝廷や公家社会、武家の儀式などで用いられてきた衣装、「有職(ゆうそく)装束」を豊富なビジュアルで伝える、B5サイズ320ページの大型本です。


同書を購入したrobin(@robiiiiiimmm)さんは、その内容をツイートで大絶賛。「装束の構造や成り立ち、色合いや文様の意味などが分かりやすくまとめられている」「『どろろ』でいえば、醍醐景光、縫、多宝丸らの服についてくわしく解説されている」など熱く語り、「絵描き字書き立体屋問わず全創作者にオススメ」と、資料として強く推しました。
古代の宮中から現代の祭祀や神職での用例まで、装束の歴史を紹介
色彩と官位の関係といった、色の意味合いも解説
robinさんのツイートは2万以上リツイートされるほどの注目を集め、「すてきな本を教えてくれてありがとう」「高いけれど一生ものの資料と思えば安い」などと共感を呼びました。実際に欲しくなった人も相当多かったようで、数日後に平凡社ライブラリーの公式アカウントが「週明けから平凡社営業部の電話が鳴り止みません」とうれしい悲鳴をツイート。「このツイートのおかげで、重版が決まりました」と、robinさんに謝意を述べる事態にまで発展しました。
この流れは著者の八條忠基さんにも伝わりました。それまでFacebookで活動していた八條さんでしたが、robinさんにお礼を言いたいがために、Twitterアカウントを開設。「特殊な本ですので、もとより数は望めないと考えておりましたが、robin様のおかげをもちまして、重版と相成りました」と、感謝のリプライを投稿しました。エネルギッシュで素晴らしい。
平凡社に同書の売れ行きを聞いたところ、以前は月に50〜60部程度だったものが、話題になるやいなや500部ほどの在庫が一気になくなったとのこと。「特殊な本」がSNSのおかげで日の目を見た、現代ならではの成功事例でした。
協力:robin(@robiiiiiimmm)さん
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