2016年公開のアニメーション映画「この世界の片隅に」に新規エピソードを追加し12月20日に公開予定の新作「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の本予告と、同作で3年ぶりにすず役を演じるのんさんのアフレコ映像が公開されました。
第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向き、日々の暮らしを紡いでいく女性・北條すずを描いた「この世界の片隅に」は、2019年10月現在もロングラン上映が続いている作品。「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、「この世界の片隅に」では描かれなかった原作の昭和19年(1944年)秋から昭和20年(1945年)春にかけてのエピソードを中心とした新規映像を追加した“長尺版”という位置づけです。
公開された本予告では、原作の主要人物ながら前作では登場場面が少なかった遊郭で働く遊女・白木リンとすずの交流や、前作では描かれなかった周作を巡るすずとリンの関係性も垣間見えるシーンが盛りだくさん。
すずが描いた“あいすくりいむ”や“ハッカ糖”、“わらび餅”などお菓子の絵について、リンと楽しそうに笑い合ったり、満開の桜の木を背に語り合ったりして心を通わせたかと思えば、寒空の下を曇った表情で歩くすずが「周作さん、うちは何一つリンさんにかなわん気がするよ」と心の声を漏らすなど、すずを取り巻く人々の人生が描き出されることで、すずの人間的な側面がより浮き彫りとなる内容になっています。

本予告と併せ、すず役ののんさんと、リン役の岩井七世さんのアフレコ映像も初解禁。3年ぶりのすず役に「時を経て、同じ役に挑むことは初めての経験だったので緊張した」と話すのんさんですが、片渕須直監督や岩井さんと一緒に収録したことで、“すぐにすずを思い出せた気がします”とコメント。また、「今までのすずさんと違った一面もあるので、面白かったです」と前作との違いを語っています。

同じく3年ぶりにリンを演じた岩井さんも、「このような形でまた映画館で上映されるということで、本当に最良の形だと思いますし、台本と絵コンテが送られてきたときは、“やっとだ”という思いから涙が出ました」とコメントを寄せました。
(C)2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会
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