米クラウドファンディングサイト「GoFundMe」で、約25年間ホームレスとして生活していた68歳の男性への支援が殺到しています。生活を取り戻すためのプロジェクトは、実施から1カ月で199人が支援し、1万8000ドル(約190万円)の資金調達に成功していますが、そのキッカケはかつての同級生がニュース記事で男性の姿を見かけたことでした。

ホームレス男性としてコイ・フェザーストンさんが紹介された記事(画像は「Statesman」より)
1995年からホームレス生活を続けてきた男性は、68歳のコイ・フェザーストンさん。米テキサス州オースティンの路上で暮らしてきました。コイさんのためにクラウドファンディングを実施した中学・高校の同級生パトリック・ジャドさんによれば、偶然の“再会”は、ホームレスに関する法案を議論するニュース記事に掲載されていた画像でした。そのニュース記事ではホームレス男性を取り上げていましたが、その名前と顔に見覚えがあり、驚きます。また、ジャドさんだけでなく、何人かのクラスメイトが、取り上げられているホームレス男性が友人であることに気付きました。
かつてのクラスメイト、リーア・メクリングさんもまた記事を見て驚いた1人です。ニュースを目にして以来、コイさんを見つけるまで毎日かかさず街の中を探し回ったといいます。そしてある日、教会の前でハトにエサを与えているところを見つけます。
彼に歩み寄り「こんにちは、コイ!」と呼びかけると、彼はかつてのクラスメイトだとすぐに認識したそうです。再会を喜ぶハグを交わし、コイさんを家に連れて帰り、他の友人に助けを求めました。捜索に踏み切った理由について「そこに写っていたのは友達ですから、放っておくことはできませんでした」と地元メディアの取材で語っています。
メクリングさんの呼びかけに集まった友人たちは、新品の靴や衣類を提供しました。現在コイさんは住居を確保しており、友人とともに住んでいるといいます。クラスメイトの支援から数週間後、ジャドさんが彼のために銀行口座を開設し、クラウドファンディングによる資金調達を開始します。目標金額は2000ドル(約22万円)としており、家賃2カ月分の400ドル、医療保険の支払い833ドル、米国民である証明書のための66ドルなど、丁寧に内訳を発表しました。しかし、開始から1カ月で支援金額は、目標を大きく上回る1万8000ドル(約190万円)に到達。なかには1000ドルや600ドルと高額な寄付をした人も見られます。

目標を大きく超える支援が寄せられた(画像は「GoFundMe」より)
今のところコイさんに収入源はありませんが、ジャドさんによれば「幸いなことに彼はドラッグやアルコールの問題を抱えていない」とされており、今後の社会復帰に希望が持てます。地元メディアの取材によると、コイさんは大学を中退し「Armadillo World Headquarters」という地元ライブハウスで働いた後、前衛ロックミュージシャンとして知られるフランク・ザッパのツアースタッフをしていたようです。
クラウドファンディングの支援者からは「私たちの友人だから寄付します」など旧友からの支援だけでなく、「コイさん、生活を取り戻してくれれてありがとう」といった見知らぬ人たちからの声援も届いています。プロジェクト管理者のジャドさんは支援依頼ページを通じて、「コイはこのキャンペーンを通して受けた支援と愛情に本当に感謝している」と伝えました。
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