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「酷道(こくどう)」をご存じでしょうか。道幅が狭かったり、路面が舗装されていなかったり、そもそも通行止めだったり……。一般的な国道(国が政令で指定した道路)というイメージからはかけ離れた国道のことを愛情と敬意を込めて示す言葉です。それと同様に、そんな状態の県道(都道府県が管理する道路)にも愛称があります。「険道(けんどう)」と呼ばれます。
今回は険道ファンの筆者が、神奈川県の険道の中でも「見た目のインパクトがすごい」と名高い「神奈川県道518号藤野津久井線」を紹介します。


「注意・警告の標識」がたくさん! 入口から険道の気配
神奈川県道518号は、全線が神奈川県の相模原市にあります。旧津久井町青野原の国道413号と旧藤野町牧野の篠原集落を結ぶ、全長6.4キロの県道です。
この道路は、周辺の他の国道や県道と共に、国道20号や中央道の大月市、上野原市方面と、神奈川県央地区の厚木市、伊勢原市方面を結ぶ抜け道ルートの一部となっているので、交通量はかなり多いのが特徴です。
県道518号の入口、国道413号との交差点にはキャンプ場の楽しそうな広告看板がたくさん並んでいます。その中に「少し怪しい標識」が幾つか紛れていることを見逃してはなりません。


「大型車通行不可案内」と書かれた標識にはこう書いてあります。
- 「この先3.8km大型車通行できません」
- 「全線Uターンもできません」
のどかな風景に立っていた標識は、こんな物々しい内容でした。さらにその少し先、道路の側面に立つ標識でも盛んに警戒を促してきます。
- 「路肩弱し この先3.6km」
- 「最大幅2.0m以上の車通行禁止」
……と書かれています。そしてその警戒期間は「昭和55年8月26日から当分の間」。と、当分の間とは……?


右側からも目立つ黄色地の標識で訴えてきます。
- 「3.8km先車幅2.0m以上の車両通行不可」
- 「Uターンも出来ません」
……あれ、3.8キロ先なのか、3.6キロ先なのか、表記の揺れは少し気になりますが、とにかくこの先は「狭いぞ」「大型車は無理だぞ」「普通車でもヤバイぞ」ということは伝わりました。



入口には雨量による通行規制の標識もありました。県道518号は相模原市内の規制では最もゆるい「連続雨量200mm 時間雨量30mm」の通行止め規制となります。通行止めになった場合、この道に迂回路はありません。
さらに先には、街中であまり見かけないタイプの道路情報板も設置されていました。道路自体はひとまず一般的な「片側一車線」の道。制限速度は「時速40キロ」です。



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