1月10日から幕張メッセで開催された「東京オートサロン2020」。オイこれマジすぎるぞと会場で騒然となったスポーツカー「GRヤリス」(関連記事)などメーカー新型車も目立ちましたが、やはりここは「カスタムカーの祭典」です。

自動車メーカーやカスタムショップ、自動車系の専門学校などが自慢の力作を持ち寄り、広い会場のあちこちに見たこともないようなクルマがずらりと並ぶさまは圧巻。だから、お目当ての大きなブースだけで終わりではなく、つい隅々まで一日中歩き回ってしまうのです。今回は、筆者の独断で選ぶ「東京オートサロン2020で見た“すげークルマ”」を紹介します。
今回もインパクト大の力作改造マシンが集った学生カスタム「将来楽しみ」
オートサロン常連のNATS(日本自動車大学校)ブースには、学生たちによる超個性的な魔改造マシンが毎年多数展示されます。展示されるクルマはカスタマイズ科の学生の卒業制作なのだそうです。そりゃ毎回気合い入っているのが頷けます。
今回も力作そろい。ブースの角の目立つ場所には2台の赤いジムニー(?)がありました。右側のやたらとデカくてワイルドなジムニーは、1年前の東京オートサロン2019でも展示されていた「NATS JIMNY ADVENTURE」(関連記事)ですね。前回は「ナンバーを取ってこのクルマで卒業旅行に行くんだ」と言っていました。何と今回はナンバー付き。すげー、マジでナンバー取っちゃったんだ。これ車検通るんだ。

左側のジムニー(?)は1台目とは対照的にベタベタに車高が低いです。昔の「サニトラ」を小さくしたような雰囲気でカッコカワイイ。実はこれ、顔はジムニーですが、ベースはラパンだそうです。この顔似合うなあ。

続いてはトヨタ・86……かと思いきや、4ドアで後ろは完全にセダン。何だこりゃ。「カムリ」をベースに顔スワップしたというなかなか面白いクルマです。
今回、会場で特にたくさん見かけたカスタムは「GRスープラ」。この他、「MAZDA3」や「スカイライン 400R」もよく見かけました。
NATSブースでもこのブームに乗ったのか、新型スープラのカスタムを発見。ん……? どうも違うぞ。なるほど定石にはしないのか。レクサスのオープンスポーツ「SC」をGRスープラ風の顔にしたカスタムでした。
そこで終わらないのがヘン(褒め言葉)なところ。先代スープラの「2JZ」エンジンと「NOS(ナイトラス オキサイドシステム:映画やゲームでよく見る切り札的フル加速システム)」を搭載し、映画「ワイルド・スピード」で主人公のブライアン・オコナーが乗ったオレンジ色のスープラをイメージした仕様に仕上げたそうです。


その隣には「R35 GT-R」らしきマシンも、これも同じくワイスピに登場したR34型GT-Rをイメージしたカラーリングです。斜めに開くバタフライドアに改造されていて、しかもオープン仕様。この流れで予想が付くかもしれませんが、こちらもGT-Rではありません。元は「フェアレディZ」。よく分からんですが、お見事!

続いて埼玉自動車大学校の皆さんは、軽オープンスポーツ「S660」をまさかのオフロード仕様に魔改造。ジムニーのシャシーにS660のボディーを被せて制作したそうです。
おぉぉ、イカつい鉄バンパーが意外と似合う。偶然にもこのオートサロンで発表されたS660 2020年モデルの新色と似ていますが、鮮やかなグリーンがまたオフロードテイストに合っています。




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