1980年代の大ヒット映画「ベスト・キッド」のミュージカル化が発表されました。2004年に「太平洋序曲」でアジア人初のブロードウェイ演出家となりトニー賞4部門にノミネートされた宮本亞門さんが演出を手掛けます。

1984年に製作された第1作目の「ベスト・キッド」は、ラルフ・マッチオ演じる少年ダニエルが日系人のミヤギから空手の特訓を受け、いじめに打ち勝つという物語。この作品でミヤギ役のノリユキ・パット・モリタはアカデミー助演男優賞にノミネートされました。さらに続編の2、3作目の他、ヒラリー・スワンクが主役の少女ジュリーを演じた4作目、2010年にはジェイデン・スミスとジャッキー・チェンによるリメイク版も公開された人気作に。
また、2018年からは1作目の34年後が舞台となりラルフ・マッチオとウィリアム・ザブカがそれぞれの役をそのまま演じるドラマ「Cobra Kai(コブラ会)」が「YouTube Red」で配信されています。

脚色は、オリジナル映画1作目から3作目までの脚本を務めたロバート・マーク・ケイメンが担当。さらにドリュー・ガスパリーニが作詞作曲、ケオネ&マリ・マドリッド夫妻が振り付け、デレク・マクレーンが舞台美術を担当します。
同作のミュージカル化は米Los Angeles Times紙など各紙で報じられ、宮本さんは声明の中で「“The Karate Kid(ベスト・キッド)”の舞台化にインスピレーションを受けたのは、“分断の時代”が進む私たちの社会に必要な物語を伝えているからです。“The Karate Kid”の素敵な矛盾は、作品が語るように空手の本質は“攻撃するためではない”ということ。傷つけるためでもなく、勝つためでもない、ただエネルギーを対抗させ昇華させる、そして全てに品位と尊敬を与えられる結末が洗練されるのです」と語っています。
キャストはまだ発表されていませんが、脚色に1年半をかけてきたケイメンは、「みんなこれをダニエルの物語だと思っているが、これは少年の成長を見つめるミスター・ミヤギを通して語られるダニエルの話なのです。私にとってずっと彼は最も重要な登場人物でした。彼は私たちみんなが人生に欲している人物―全てに対する答えを持つ、親切で優しい父親の姿です。彼の役は白人ではなくアジア人俳優でなくては」と声明の中でコメントしており、さらなる発表が待たれます。
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