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アニメーション映画の金字塔「AKIRA」の製作費にまつわるお話が、Twitter上でにわかに注目を集めています。
Googleで「AKIRA 製作費」と検索すると、真っ先にサジェストされるのは「11億円」という数字。Wikipediaでも「約10億円」と記されており(記事執筆時点)、ネット上でも多くの場合「10億円」「11億円」といった数字が頻繁に引用されています。ところが同作の関係者から、それらの数字は「盛りすぎ」との証言が投稿されました。結論からいうと、実際の製作費は「7億円程度」だったようです。

Google先生も間違えているようです
現在「AKIRA」4Kリマスター版の劇場上映が行われていることもあり、何かと話題に上ることが多い同作。Twitterで製作費が「11億円だった」とのツイートが拡散されたのを受けて、大友作品に複数参加経験のある映画プロデューサー・渡辺繁さん※が「11億はどこから出た数字?」と言及しました。
※渡辺繁さん:元バンダイビジュアル取締役社長で、現スカイフォール専務取締役。「EMOTION」レーベルのモアイ像ロゴを考案したことでも知られる。大友作品では「MEMORIES」で製作、「スチームボーイ」でエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。「AKIRA」ではクレジットされていないものの、「スチームボーイ」時のインタビューで、「AKIRA」の製作にも一時参加していたとの証言がある。
そこへさらに、大友克洋研究家・鈴木淳也さんも反応。鈴木さんは誤った金額が独り歩きした理由について、当初配給会社の東宝が「製作費10億円」との資料を配布していたことを指摘。
また鈴木さんは、書籍『アニメ映画ヒットの法則 映画ジャーナリストが見た配給・興行・宣伝の現場』(斉藤守彦 著)に収録されたインタビューで、講談社の製作担当・角田研さんが「当初の予算は5億円でしたが、最終的に7億円になりました」と証言していたことにも言及しました(※ねとらぼ編集部でも図書館を利用し、当該記述を確認)。
この「7億円」という数字に対し、渡辺さんも「角田さんは幹事会社代表して動かれていたのでご発言は正しいと思います」と返答しています。
そんなわけで、「10億円」という数字は東宝側が当初の宣伝で少々“盛っていた”ものであり、そこに上映後のリテイク費として喧伝されていた「1億円」が合わさり、「11億円」という誤った数字が出来上がった、というのが真相のようです。
渡辺さんは、Wikiなどには誤った情報が多く、特に製作費については「都市伝説が如き。きちんと御自分で調べられた方が良いです」とも。データを参照する際は、可能な限り1次ソースを意識したいところですね。
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