みなさんは「有洗米」と「無洗米」どちらを使っていますか?
米を洗う。たったそれだけの手間とはいえ、米が流れないように水を捨てる工程はまあまあ神経を使いますし、寒い冬場は水道水の冷たさが骨身にこたえるものです。仕事で嫌なことがあった日なんかは、気持ちよさそうにシャカシャカされている米に心底苛立ち「めんどくせ〜〜〜〜〜〜〜〜」と釜をぶちまけそうになることもありますよね。
けだるい気持ちで米をトリートメントしていたある日、私はどんでもないソリューションに気付いてしまいました。
これ、水道代も含めたら無洗米の方が安いのでは?
いまや両者に味の違いはほとんどないといいますし、もしも無洗米のほうが経済的なら、有洗米を買うメリットはぱっと思いつきません。「とぎ汁がタケノコのあく抜きに使えるんだが?」みたいな反論もあるかもしれませんが、好き好んで「タケノコのあく抜き」なんてする人が米とぎをめんどくさがるのはバグなので無視します。
というわけで「有洗米……おまえ、要らない子だったのか……?」という悲しい疑問に答えを出すべく、計算してみました。

さて、まず必要なデータは無洗米と有洗米の価格差です。近所のイトーヨーカドーで調べたところ、1kgあたりおよそ50円ほど無洗米の方が高いようです。お米1合が約150グラムですから1kgは約6.6合。すなわち1合あたりの価格差は50÷6.6=7.57円ということになります。
つまり米1合を洗う際に7.57円ぶんのお水を使うのであれば、米を洗わなくていい無洗米の方が経済的にもお得というわけですね。
さて、それでは人類は米を洗う際、どれくらいのお水を使っているのでしょうか。全国無洗米協会の調査(2003年)によれば、米を研ぐ際に使われる水の量は、平均で米の重量の約10倍になるといいます。今回は米150グラムで計算しますから、水の量は1500ミリリットルです。
続いて必要な数値は水道料金。東京都水道局公式サイトのよくある質問によれば、水道料金は使用した水量に応じて累進的に上昇していくため、単純に「1リットル当たり○円」とはいえないとのこと。
例として「口径20ミリで1カ月に2万4000リットル使用した場合の水道料金は、1000リットル当たり約147.2円(税込)」というデータが掲載されていたので、これをそのまま使ってみたいと思います。前提となる数字がどれほどの量なのか全くイメージが沸きませんが、例に挙げるくらいですから一般的な使用料なのでしょう。信じてるぞ水道局。
というわけで、水1リットル当たりの料金は0.1472円。米1合に使われる水の量は平均1500ミリリットルでしたから、料金換算すると0.1472×1.5=0.2208円。大した金額にはならないと薄々気付いてはいましたが、まさか1円を切るとは思いませんでした。
無洗米との料金差は1合あたり7.57円でしたから、一応計算すると有洗米の方が7.35円ほどお得という結果に。あくまで机上の空論ではありますが、水道代くらいじゃ無洗米のコストはまかなえないようです。ふーん。

さて、全く予想を裏切らない上にみみっちい、という最悪の結論にたどり着いてしまいました。有洗米、要らない子じゃなかった。言い換えれば「有洗米を買えば米とぎ1回で約7.53円/1合ほどの節約になる」ということです。これを大きいと捉えるか小さいと捉えるかはあなた次第……。
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