三重県のとある駅に出現した不思議な案内板がTwitterで話題になっています。改札前のロビーに描かれた変な模様を、違う角度から見ると……!

話題になっているのは、Twitterユーザー・ぐっち(@atgucchi)さんが、「ホント、これ考えた人すごいわ……」という感想を添えて投稿した写真です。
床になにやら模様のようなものが描かれていますが、パッと見ただけではよくわかりません。しかし、角度を変えて見てみると……そこには「近鉄線のりば」と書かれた案内板が姿を表しました。

実はこれ、「錯視」を用いたトリックアートと呼ばれるもの。特定の角度から見ると、イラストが立体的に見えるように描かれています。


「ホント、これ考えた人すごいわ……」
この立体的に見える案内板はJR東海と近鉄、養老鉄道の3社が乗り入れる三重県桑名市の桑名駅の近鉄線構内に設置されたもの。8月30日に供用が開始された、新しい駅舎に採用されました。駅西口の開発にともない、改札を経由せずに東西を通行できる自由通路も整備されました。
桑名駅にはこの案内表示のほかにも、プロジェクターを用いた乗り場やエレベーターの案内も行っているそうです。
「桑名駅の近鉄線コンコース、プロジェクターで乗り場案内を映し出す&矢印を切り替えできるのは驚き……」
ぐっちさんによると、近鉄名古屋線では、阿倉川駅にも同様の立体的に見える案内表示を2019年12月に導入していたとのこと。こちらも、乗り場がわかりやすく案内されています。


ちなみに、このような案内表示を全国で初めて導入したのは京急電鉄で、2019年1月から羽田空港第3ターミナル駅に設置されています。通行を妨げず、平面でも案内表示を目立たせる工夫がさらに広がっていくと、外出の楽しみもまた増えていきそうです。


(大泉勝彦)
※価格は記事掲載時点のものとなっています


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