「moon」や「BLACK BIRD」(関連記事12)など、意欲的なゲームを多数手がけてきたOnion Gamesの木村祥朗氏が、新作RPGの製作開始を宣言しました。「たぶん、これがボクの最後のRPGになります」……なんだって!?


オニオンゲームス
既成概念にとらわれないRPGに期待

 12月11日のお昼前、木村氏は「お昼になったら決意表明します」とツイートしていました。そして正午、公式サイトで「ついにOnion Gamesで箱庭型のRPGを作ると決めました」と、予告通りに直筆文で表明。「この世は理不尽なできごとでいっぱいだ。大人たちは世の理不尽を解決せず放置してきた。果たして、子どもたちはそれを乗り越えることはできるのか?」「ボクはRPGに童話的な浪漫を復活させボクなりの答えを見つけたいのです」と、情熱的につづります。


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熱い決意表明(クリックで拡大)

 宣言文は「ボクらの身の丈に合った物を作らないと沈没だろう。しかし理想を追求しないと平凡なものができてつまらんだろう」と、葛藤を抱えながら続き、「だけどやる。やはりやることにする。今やり始めないと、作れなくなるから。年齢的にも体力的にも、今が最後のチャンスだから」と、作家生命をかけるような強い意気込みで締めくくられました。

 木村氏の言葉は多くの期待や声援を集め、「湧いてくるパッションを感じます」「なんだかちょっと泣いてしまいそうになりました」と、ファンの心を打ちました。今のところ確かなのは、新作が「箱庭型RPG」であることのみ。“アンチRPG”「moon」のゲームデザイナーが最後に作るRPGはどのような形になるのか、期待が高まります。