2018年に公開された映画「カメラを止めるな!」が5月7日、アカデミー賞受賞監督ミシェル・アザナヴィシウスによってフランスでリメイク制作されることが決定しました。英題は「Final Cut」、原題は「Z(comme Z)」。また、「真夜中のピアニスト」(2005年)などで知られるロマン・デュリスら豪華な俳優陣が発表されました。

同映画は、上田慎一郎監督による初の劇場長編映画作品。製作予算およそ300万円にもかかわらず、2段構えの変わった構成が話題を呼び、都内のミニシアター2館での公開から全国公開へと拡大。さらには海外公開へと飛躍し、興行収入約31.2億円の大ヒットを飛ばしました。同年の第42回日本アカデミー賞では8部門で優秀賞を受賞し、社会現象にもなるほど一世を風靡しました。

リメイク版を手掛けるアザナヴィシウス監督は、1960年代のスパイ映画のパロディー映画「OSS 117 私を愛したカフェオーレ」(2006年)やハリウッドを舞台にした白黒無声映画「アーティスト」(2011年)などで知られ、第84回アカデミー賞で監督賞を受賞。今回のリメイクは、アザナヴィシウス監督にとってはじめてのゾンビ映画とのことで、すでに撮影がパリ郊外で始まっているそうです。
俳優陣には、監督の妻で俳優・コメディアンヌのベレニス・ベジョをはじめ、同監督の前作「グッバイ・ゴダール!」にも出演したコメディアンのグレゴリー・ガドゥボワ、「マルヴィン、あるいは素晴らしい教育」(2018年)で同性愛者の主人公を演じたフランス映画の新星、フィネガン・オールドフィールド、ハリウッド版リメイク「ザ・リング/リバース」(2018年)でヒロインを演じたマチルダ・ルッツら、豪華キャストが勢ぞろい。

リメイク製作の決定に、国内外から「え? フランス? しかも有名な俳優さんじゃん」「フランスでリメイクされるとどう変わるのか楽しみ!」「予想もしてなかった!」「ネタはもう分かってしまっているが、どうアレンジするか気になる」など、驚きと期待の声が続々と寄せられています。同映画の日本公開は2022年に予定されています。

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