「学校は机に座って勉強するだけの場所ではない」とよく言われますが、それゆえにさまざまな事故やトラブルも起こりうるもの。ねとらぼ読者からそんな体験談を伺う本企画、今回は「『廊下を走ってはいけない』というルールを守らなかったら……」というお話を伺いました。
「どんなルールも作られた理由や背景をしっかり考えること」

自分が通っていた小学校では鬼ごっこがブームだったのですが、雨が降っていて外で遊ぶことができなかったある日の昼休み、「たまには校舎内でやるのもスリリングで面白いのでは?」ということで、校舎内の一部にエリアを絞って鬼ごっこをすることになりました。
―― 大人的に考えるとけっこう怖いですが、子ども時代に似た経験がある人、意外と多そうですね。
お恥ずかしい話、逃げたり隠れたりが大好きな自分は、その日も気合い十分で逃げ回っていたのですが、昼休みの終了間際、鬼に目をつけられて追われておりました。
そして、見通しの悪いS字型の渡り廊下にさしかかったときでした。2本目の角を勢いよく曲がった際、急に目の前が真っ暗になりました。目が覚めたら自分は倒れており、周りには人だかりができていました。何が起きたのか分からず混乱していたら、額に激痛が走りました。
見通しの悪い渡り廊下で、同じく走ってきた別の生徒と「正面衝突」したのです。生徒のほうが身長が高かったので、相手の前歯が自分の額に突き刺さる形になり、その勢いで一瞬気絶していたようでした。
幸い歯が刺さったままというわけではありませんでしたが、おびただしい量の血が周りにあふれ、救急車が手配されました。結果、脳や頭蓋骨には影響が出なかったのですが、3針程度縫うことに。全治3カ月程度のケガでしばらく病院に通うことになり、放課後の部活なども全て禁止されました。
衝突した相手はもっとひどく、前歯が数本ダメになってしまったそうです。申し訳ない……。
―― 相手はなぜ走っていたのでしょうか?
別のグループでも校舎内鬼ごっこが行われていて、あちらも鬼から逃げている途中だったそうです。「双方処分」という形で互いに謝罪しました。その後、この出来事が全校で共有され、廊下を走る生徒が激減したのは言うまでもありません。
「廊下を走ってはいけません」というルールの重要性を自らの身体を持って証明する形になり、この件から自分が得た教訓は「どんなルールも作られた理由や背景をしっかり考えること」という皮肉めいたものではありましたが、良い経験になったと思っております。
そのとき縫った跡は、37歳になった今も消えることは無く額に残ったままです。
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