WHILLと羽田空港旅客ターミナルを運営する日本空港ビルデングは6月14日、羽田空港第1・第2ターミナルの国内線出発ゲートラウンジで「WHILL自動運転システム」による運行サービスを開始しました。

WHILL自動運転システムは、WHILL開発の近距離向けパーソナルモビリティを用いて展開。障害物などを識別して自律移動できる自動運転機能、その場回転も可能な前輪機構・オムニホイールを備え、公共交通機関がなく歩くには少しきつい距離、広い屋内施設の移動時など、目的地まで“ラストワンマイル”の移動支援に向けて開発されました。
羽田空港は2020年7月に羽田空港第1ターミナル北エリアに初期導入して実証。安定した運用が確立されたとして、今回国内線ターミナル全域での拡充を決めました。
空港内でWHILL自動運転システムは、記録された施設地図情報と車体のセンサー群で検知した周囲の状況をもとに、障害物を避けながら走ります。利用者目的地(搭乗ゲート)までの移動と、利用終了後に待機場所へ戻るまでの一連の運行を自動で行います。
利用者はWHILLの待機場所へ行き、タッチパネル操作で搭乗便情報を入力するだけ。あとは乗っていれば搭乗ゲートまで移動してくれます。

6月14日から第1ターミナル全域と第2ターミナル北エリアで、2021年7月中旬から第1、第2ターミナル全域まで利用範囲を広げます。運用時間は毎日8時〜20時。羽田空港から国内線に搭乗する人であれば無料で利用できます。
やや長距離の歩行に不安を感じる人に向けた、より優しい移動サービスとして。また、空港係員など利用時の接触も抑えられることで利用者、内部係員それぞれの感染リスク低減にも寄与すると期待されています。
(大泉勝彦)


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