メジャーリーグ・ニューヨーク・ヤンキースが6月17日(日本時間18日)、トロント・ブルージェイズとの試合で、メジャー史上初のトリプルプレーを完成させました。MLB公式サイトは「これまで見た中で最もおかしなトリプルプレーの1つ」と伝えています。ヤンキースをたたえる声が大半を占める中、「That was the worst base running of all time(史上最悪のベースランニング)」とブルージェイズのベースランニングを一喝するファンもいました。

その瞬間は1回裏に起こります。無死二、三塁から、ブルージェイズ3番打者のウラジーミル・ゲレロJr.選手がピッチャーゴロを打ちます。捕球したヤンキースのマイケル・キング投手は一塁へ送球して1アウト。送球を受け取ったDJ・ラメーヒュー一塁手(ヤンキース)は、二塁走者のボ・ビシェット選手(ブルージェイズ)が飛び出したのを見て、二塁のグレイバー・トーレス遊撃手(ヤンキース)へ送球しランナーを挟みます。
それを見た三塁走者のマーカス・セミエン選手(ブルージェイズ)が本塁を狙いに行きますが、トーレス選手はゲーリー・サンチェス捕手(ヤンキース)へ送球し、セミエン選手を挟みながら、ジョバンニ・ウルシェラ三塁手(ヤンキース)へボールが渡り2アウト。ウルシェラ選手は、三塁のカバーに入っていたトーレス選手へ送球し、ビジェット選手をタッチアウトしました。この瞬間、史上初となる「1(投手)−3(一塁手)−6(遊撃手)−2(捕手)−5(三塁手)−6(遊撃手)」のトリプルプレーが完成したのです。

トリプルプレーとは別名「三重殺」とも呼ばれていて、一連のプレーで3個のアウトが記録されることを言います。一連のプレーとは「ボールが投手の手に戻って投手が次の投球姿勢に移るまで」と定義されていて、今回の場合は投手が投げた瞬間から打者がピッチャーゴロを打ち、その流れで3つアウトを獲得したため、トリプルプレーが成立しました。
ヤンキースは、5月21日(日本時間22日)のシカゴ・ホワイトソックス戦でトリプルプレーを決めていて、今季2度目の成立でした。前回のトリプルプレーは、無死一、二塁の場面でサードゴロから三塁手が自らベースを踏んで、セカンドからファーストに渡ってトリプルプレーが完成します。これはバッターが放った打球の先が三塁手の正面を突いたことから生まれたプレーでしたが、今回はピッチャーゴロの1アウトで終わっていたはずなのに、二塁走者と三塁走者が暴走したことでトリプルプレーが起こってしまいました。
「SECOND ONE OF THE YEAR FOR THE YANKEES!!(1年で2度目のトリプルプレー)」とヤンキースの好判断を称える一方で、「That base running needs some work(そのベースランニングは必要?)」と一部のファンからブルージェイズの緩慢な走塁に不満を抱く声もあがっていました。
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