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シール集めに夢中な生徒を持ち物検査で取り締まったら、意外な事実が判明した――。1980年代後半の“天使と悪魔シール”ブームを描いた漫画が、子ども独自の社会が見えて興味深いです。作者はTwitterでノスタルジックな漫画を多数公開している、仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん。

子どもたちの間で、学校にコレクションを持ち寄るのが流行。それに伴うシールの紛失といったトラブルが懸念され、教務会議で持ち物検査の実施が決まりました。

唐突な検査に、大事な宝物が没収されると絶望する子どもたち。シールのアルバムを持ち込んだ子が涙目で白状するなか、担任の先生はお菓子を持ち込んだ子に気付きました。

詳しく聞いてみると、彼がお菓子を持ち込んだ理由は、食べるためでなくシールと交換するため。なんと子どもたちの間で、悪魔シール1枚につきお菓子2個、お守りシールなら3個といったレートで物々交換が成立していたのです。なお、天使やヘッドなどのレアものは、お菓子では交換不可。経済の原則通り、シールのレア度で相場が決まるのが面白いところです。

なかには、給食のプリンを我慢して食べずにキープし、交換の種にする子も。そこまでしてシールを求める子どもたちの熱狂ぶりに、先生は怒る様子はなく、むしろ「シールが子どもたちの通貨として機能している」と興味を抱きます。

子どもたちがシールをきっかけにコミュニケーションを重ね、独自の価値基準を作り上げているのはすごいことではないか――。感心した先生は、お説教してやろうと言いつつ、子どもたちに宝物を返しにいくのでした。

漫画は「いい先生で良かった」「子ども同士の取引って、大人が見ても感心することがありますね」と反響を呼びました。「自分の周囲では、牛乳のフタ集めで経済が回っていた」「こういう交渉ごとに強かった友達は、大人になっても裕福な生き方をしていた」といった思い出話も寄せられています。
作品提供:仲曽良ハミ(@nakasorahami)さん
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