テーブルトークRPG(TRPG)を取り扱う出版社が、6社合同でTRPGの「二次創作活動に関するガイドライン」を公開しました。

TRPG
6社合同で設立した「TRPGライツ事務局」で策定

 ガイドラインを策定したのは、アークライト、新紀元社、KADOKAWA、グループSNE、ファーイースト・アミューズメント・リサーチ、冒険支援が合同で設立した「TRPGライツ事務局」。ユーザーの創作活動を制限する意図はなく、著作権法上のトラブルを未然に防止し、安心して二次創作を楽しめる環境を用意するためだとしています。

 二次創作管理の対象となる製品は、「クトゥルフ神話TRPG」や「トンネルズ&トロールズ」など全90作。世界初のRPGとされる「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、現在日本での販売を手がけるホビージャパンが参加していないため、対象外となっています。

【10月12日訂正】当初、対象作品数について「501作」としていましたが、90作の誤りでした。お詫びして訂正いたします

 ガイドラインでは、動画や漫画、立体造形物のほか、「改変あるいは追加したルールやゲームを遊ぶために使用するデータ」やシナリオ、リプレイ、ソフトウェアなども二次創作物と定義。「著作権、著者の明記(権利表示)」や「作品ロゴと装丁は二次使用不可」といったルールを明記しています。

TRPG
二次創作の定義

 ネタバレについても、「ネタバレ注意」などの注意喚起を明記する限りは許可する(シナリオそのものの公開は不可)と言及。ガイドラインから逸脱した二次創作物は、「頒布や掲載の中止を勧告する場合がある」としています。

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