33歳の若さで脳梗塞を患い、左手足がマヒしてしまった……冷静に考えると恐怖しかない体験を明るいタッチで振り返ったエッセイ漫画がTwitterで反響を呼んでいます。

投稿したのは漫画家のあやめゴン太さん。数年前に脳梗塞を発症したのですが、はじめは「腕枕でしびれたのかも」と勘違いするほど軽い症状だったといいます。
その日、寝起きで身支度をしているころまでは左腕のしびれ程度でしたが、出勤途中には左足に力が入らなくなり、意識して歩かないとよろけてしまうほどに。ここで「でも仕事行かなくちゃ!」と頑張ってしまったことを、あやめさんは「今思うと本当に馬鹿である」と振り返ります。
会社に着いても受診を渋っていたあやめさん。同僚が「今すぐ病院 行け!」と強く勧めてくれたのが命拾いになりました。病院で医師に「即入院」を言い渡されて、ようやく脳梗塞が発覚。この段階でも深刻さが把握できておらず「仕事が…」と入院に躊躇(ちゅうちょ)する様子と、切迫感を持って「アンタ死にたいの?」と迫る医師の漫才のようなやりとりがなんともシュール……。

あやめさんが発症したのは「ラクナ梗塞」と呼ばれる脳の細い血管が詰まって起こるタイプの脳梗塞。頭痛もなく起床直後には両手足が問題なく使えていたこともあり、リハビリに最低1年覚悟するよう伝えられて衝撃を受けます。
こうして始まった入院生活。手足の運動や、言語・記憶のチェック、検査のためのカテーテル挿入など、目まぐるしいリハビリや治療の様子を軽妙かつ具体的に振り返り。さらに、もし利き腕がマヒして漫画が描けなくなっていたらと想像し凍りつく場面や、両親がお見舞いに来てお母さんがポロポロ泣き出してしまう場面など、実感の伴った描写でも揺さぶってきます。



懸命のリハビリにより、幸運にもあやめさんは以前と変わらぬ生活に戻ることができました。しかし「手足の脱力・しびれ ふらつき」といった脳梗塞の初期症状を知らなかったばかりに、もっと怖い結果になっていた可能性も。こうした自戒と啓蒙の念から、毎年自身の発症時期に合わせ、この漫画を投稿するようにしているのだといいます。
Twitter上では「面白くわかりやすく漫画にされている」「うちの母も脳梗塞で入院したから分かる」「リハビリの事を詳しく描いてくれる方って意外と少ないので参考になる」といった反応が多く寄せられました。
あやめさんはこの経験をnote上で記事としてまとめているほか、商業連載の漫画としても発表しており、そちらは『33歳漫画家志望が脳梗塞になった話』(集英社)として発売中。現在は見事回復し、11月9日には所属する漫画制作チーム・studio HEADLINEの初コミックス『魔女ノ結婚』(KADOKAWA)第1巻の発売も控えています。
作品提供:あやめゴン太さん(@aya_gon)

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