2021年11月24日から26日にかけて幕張メッセ(千葉市美浜区)で「鉄道技術展2021」が開催されました。

鉄道技術展は、鉄道・交通システムやインフラ技術、施設、電力、輸送、運行管理、車両、インテリア、旅客サービスなど、あらゆる鉄道技術に関する総合展示会です。展示内容は鉄道の現場に関わるプロ向けですが、それらの新しい技術やサービスは、今後私たち鉄道利用者のサービスや利便性、安全性の向上などに結び付いてきます。
今回は鉄道利用者がこの先、実際に使うことになっていきそうな「次世代の改札機」に注目します。
次世代の改札機は「顔パス」で通過OKに
1つ目は「顔認証」による改札。きっぷを入れたり、ICカードやスマホを出してピッとしたりすることもなく、「顔パス」でそのまま通過できるようになるものですね。高見沢サイバネティックスと日本信号が展示デモを行っていました。この2社はともに既存の自動券売機などを開発するメーカーです。

大阪エリアの人やよく行く人は、この改札口を既に見たことがあるかもしれません。Osaka Metroが2024年度の顔認証チケットレス改札の導入に向けて、社員を対象に顔認証改札の実証実験を行っています。上記の2社含めて、実証実験に参加する4社がそれぞれ異なる顔認証改札を駅に設置しています。
高見沢サイバネティックスの顔認証改札はOsaka Metroに設置したものと同型で、オフィスビルなどで設置が進んでいるセキュリティゲートをベースとしたもの。今回の展示デモでは、駅にある自動券売機をベースとした登録機で顔情報を登録できるようにしていました。


日本信号の顔認証改札は、カメラを通行方向の右側端に──普段の改札機ではエラー時などに点灯するランプ類と同じ場所に搭載し、普段駅で見かける自動改札機と「ほぼ変わらないデザイン」にしました。カメラを含む顔認証ユニットを別付け、別建てするタイプに対し、かなりスッキリと仕上げた印象です。

実際に両社の顔認証改札を試してみましたが、マスクを着用していても、多少のよそ見をしていても認証され、スルッーと違和感なく通過できました。展示ですから「そのときだけ全員通しているかも?」とも疑ってしまいますが、時間を空けて何度か試してみても問題なく通過できました。
とはいえ、やはり課題は誤認識への対応といいます。「顔認証と同時に、その人の運賃支払いも処理する」も高度な技術が必要で、検討段階のようです。まずは一日乗車券など、あらかじめ代金を支払った人に限定して開始し、じわじわ広まっていくのが現実的かもしれません。


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