心がほっこりする日常の一場面を切り取ったツイートを、イラストともにご紹介する企画「すてきな実話」。今回は上司が育休に対して見せてくれた、すばらしい気配りと根回しのお話です。

すてきな実話

(イラスト:野田せいぞ

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「たった2週間で何ができるの?」

息子が生まれる時、夫が育休を2週間取りたいと伝えたら上司から別室に呼び出された。当時転職したばかりで入社から1年1ヶ月で育休を取ることになる。恐る恐る会議室に入ると眉間に皺を寄せた上司が待っていてひと言「そんなに少なくていいの?たかが2週間の育休で君は何をするつもりなの?」と。

(かなかさんのツイートより)

 かなか(@KanakaTsubaki)さんの夫が、育休を会社へ申請を出したときのお話。夫婦でよく話し合い「2週間の育休」と申請したのですが、直後に上司から別室への呼び出しを受けます。当時は転職直後で入社から1年と少し、注意されるのかと思いきや……上司は「たった2週間の育休で何をするつもりなの?」と、違う意味で困惑している様子。

 育休は、上司の気遣いによって長期になったもよう。しかし上司は、ここからさらなる素晴らしい気配りと手配を見せてくれるのです。

 まず上司は育休申請の直後から、夫の仕事をいつでも引き継げるよう準備を始めます。そしていざ出産となったと同時に、全ての業務を即座に引き継ぎ、その分担量も担当者と共有済み。「育休中は連絡不要、奥さんをねぎらってください」とその後は一切連絡せず、育休が終わる最後まで、完璧なアフターフォローをこなしてくれたのです。

 現在は異動して夫の直接の上司ではなくなってしまいましたが、かなかさんは「彼が夫の上司のときに出産できて本当に良かった」と、心から感謝しているそうです。

 このツイートには「チームワークの見本のような組織を、その上司は構築しておられたのでしょうね」「男性の育休はまだまだ取りにくいなか、理解のある上司さんで素敵です」「こういう上司を作るためにも、男性にもっと育休をとってほしい」など、上司への称賛や、男性にも育休が取りやすい世の中になってほしい、という賛同のツイートが多数寄せられています。

記事:たけしな竜美(@t23_tksn

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