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鶴が子どもの口に長いクチバシを突っ込んで喉に詰まっていた柿の種を取り除く――山口県に伝わる直接的すぎる鶴の恩返しの昔話がTwitterで「初めて聞いた」「おもしろい」と話題になっています。
幣束(@goshuinchou)さんが「ものすごい直接的な鶴の恩返しの話が山口県にあるのを知った」と、その昔話を以下のように要約してツイートしています。
「鶴が柿を食べたがってたので親切なお百姓さんが柿を与える→そのお百姓さんの子どもが柿を食ってたら柿の種を喉に詰まらせて苦しむ→「あの時助けて頂いた鶴です」と鶴が来て長いクチバシを子どもの口に突っ込んで柿の種を取り除く」
鶴が人間に恩を返す民話といえば、バレないように姿を変えて訪ねてきて「絶対に中をのぞかないで下さい」と機を織るお話が一般的です。それだけに、大胆な鶴の行動力がシュールに思えてきてしまいますが……?
なんと、山口県周南市の公式サイトをのぞいてみると本当にありました(!)。

確かに子どもの口にクチバシを突っ込んでた……!(画像:山口県周南市公式サイト)
それは「つる柿」という民話で、鶴と村人の心温まる話として周南市八代地区で語り継がれているようです。大まかな内容は上記のツイート通り。
タイトルの「つる柿」は、ラストで鶴が天にいる神様に今までのことを話してからというもの、八代の柿は干柿にすると“種がなくなる”ようになったそうで、それを鶴の恩返しと考えて、干した柿をそう呼ぶようになったとのこと。鶴の影響力がすごい。
八代地区は、シベリアで繁殖し、冬に日本にやってくる渡り鳥「ナベヅル」の渡来地。そのため保護の歴史も長く、同市の公式サイトによると、全国で最も早い明治20年から鶴の保護を始めたそうです。また病気やケガで亡くなった鶴のためのお墓も数カ所あり、人と鶴の共存を目指して設置された施設「鶴いこいの里」ではさまざまな情報発信を行っています。

最も古い鶴のお墓「つる塚」は文政3年につくられたのだとか(画像:山口県周南市公式サイト)
Twitterでは「えっ、それは山口だけのお話しだったの…」と驚く地元民の反応から、「山口県民だけど知らなかった」「地元では知らない人はいない有名な民話」と、知る人と知らない人の両方の声がみられました。一方で地元民以外からも「なんでか知らないけど聞いたことある」という声もありました。
なお、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のあらすじをまとめた有志によるデータベースサイトによると、上記と同様のお話が「鶴柿」として放送されており、クチバシで喉に詰まった柿の種を取り出すシーンがシルエットで描かれていたようです。
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