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「商品に異物が入っていた」「飲んだらジンマシンが出た」――そうした不安を煽るような文言で、酒蔵に金銭を要求する不審な電話が相次いでいます。編集部では、実際に不審な電話を受けたとTwitterで告発した日の丸醸造と、注意喚起のメールを出した日本酒造組合中央会に取材しました。
日の丸醸造によると、不審なクレーム電話の対応をしたのは8月1日。要求された金額は、5500円の商品を2本、合計して1万1000円ほどでした。担当者は、異物混入や体調不良を訴えるクレーム内容に「最初は本気で心配した」といいます。しかし、やりとりをしていくと「友人からもらったから購入店はわからない」「友人に代金は支払った」「現金で返金してほしい」……など怪しい流れに。
「商品は地震で割れてしまったから手元にない」という発言で詐欺ではないかと思い、「現物がないと企業として対応できない」として要求を断ったそうです。
さらに翌日2日には日本酒造組合中央会から、不審なクレームがあるという注意喚起のメールが。その内容は、前日に受けた電話と同じだったといいます。

注意喚起のメールを出した日本酒造組合中央会にも取材したところ、現時点で寄せられている不審な電話に関する報告は10件程度とのこと。実際に被害にあった事例は把握していないそうです。

日本酒造組合中央会の説明書き(画像引用:日本酒造組合中央会公式サイト)
日の丸醸造に、普段のクレームはどのように対応しているのか尋ねると「正直、クレーム自体がほとんどありません。あったとしてもちゃんとしたご指摘なので、真摯に対応させていただいております。味に関するお問い合わせについては、販売店を確認の上、必ず代品を送っていただき、分析結果などをお伝えしています。その後、『ご意見ありがとうございます』というメッセージとともに、新品のお酒をつけてお返しすることも多いですね」との回答でした。
お店の誠意につけこんだ悪質な手口に対し、Twitterでは「酒好きとして許せん……」「酒呑みの片隅にも置けない輩」など怒りの声が。「負けないでください」「勇気ある発信をありがとうございます」「マニュアルを作っておくといいかもしれません」など応援のコメントが多く寄せられています。また、飲食業に携わる人から、似たような体験もいくつか寄せられました。
複数の酒蔵が似たような電話を受けているということを考慮すると、今回の件は詐欺の可能性が高いと思われます。飲食業界にとって異物混入や体調不良の訴えは、場合によっては返品対応や店舗営業の停止などを引き起こす重大な問題です。適切に対処しなければいけない、という運営元や店舗の誠意につけこんだ悪行は許されるものではありません。
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