抽象画で知られる画家ピート・モンドリアンの作品が、77年の間逆さまに展示されていた可能性が指摘されています。

契機となったのは、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン美術館で10月末から開催されている、ピート・モンドリアンの作品を展示する展覧会。そこで展示される「New York City 1」という作品が、これまで逆さまに展示されていたのではないかと、同館のキュレーターが指摘しました。

この作品は、赤・青・黄・黒の粘着テープを格子のように貼って描いたもので、1941年に制作され、1945年にMoMAで初めて展示されました。このときに何らかの理由で逆向きに展示され、それ以来逆向きで展示されてきたことが示唆されています。この絵には画家のサインはないため、向きを誤ったのかもしれません。

逆向きかもしれないという指摘の根拠は、モンドリアンのアトリエで1944年に撮影された写真では、現在とは逆向きになっていたこと。またテープの劣化度合いから、モンドリアンが上からテープを貼っていた場合、現状は本来とは逆向きになっているともキュレーターは指摘しています。作品を180度回転させてみても作品として成り立つし、「非常によく機能する」と述べています。
「モンドリアンは制作中にこの絵を回転させていた可能性もある。その場合、正しい方向、間違った方向はないだろう」と同館のキュレーター。なおデリケートな素材を使っていて、逆にすると破損の可能性があるため、向きは変えないというキュレーターのコメントを独メディアが伝えています。

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