もしも江戸幕府が、武家諸法度に背いた大名にはがきで通告したら? 史実を現代のスタイルに落とし込んだパロディ画像が、笑いと恐怖をもたらしています。怖い意味で含蓄のある「大切なお知らせ」だ……!

制作したのは、歴史上の人物や出来事を現代のメディア風に表した作品で人気のスエヒロ(@numrock)さん。今回の題材は、は元和5年(1619年)に改易(領地や屋敷などの没収)された広島藩の大名、福島正則です。

改易の原因は、武家諸法度(1615年制定の元和令)第6条にある「諸国の居城、修補をなすといえど、必ず言上すべし(城の修繕には幕府への報告が必須とする)」への違反。福島正則は広島城が台風による水害で壊れた際、事後報告で済まそうと考えていたようです。
スエヒロさんはこの一件を、役所から厳しめの通達が来るときにみられる圧着はがきの体裁で表現。「重要」や「大切なお知らせ」の文字が赤地や青地で強調された不穏な表紙をめくると、「このたび、弊幕府が定めた法度に関して以下の違反行為が認められました。違反ならびに処罰内容をご確認し、すみやかに最寄りの幕府機関(郡代?)まで出頭してください」などと、淡々と問い詰めるような文章が現れます。
さらにめくると、前述した修繕の件が違反内容として記載。広島藩側が述べたといわれる「雨漏りする部分をやむを得ず修繕した」との言い分を封じるかのように、「台風や地震などの自然災害による補修(雨漏りなど簡易な作業含む)も、必ず事前に幕府への修繕申請が必要です」と脚注まで記されています。

QRコードはしっかりWikipediaの武家諸法度の項につながります
そして処罰内容は「安芸国・備後国(現在の広島県)の領地没収(50万石)ならびに、信濃国高井郡、越後国魚沼郡(高井野藩。現在の長野県北部と新潟県南部にあたる)の計4万5000石に減封・転封処分」。2代目将軍徳川秀忠の押印が、有無を言わせぬ意思を感じさせます。

幕府の強権を表した作品は、「はがき1枚で改易される恐怖」「楽しく学べる」「隅々まで面白い」などと話題に。スエヒロさんは、戦国時代の回覧板やデパ地下マップなど、「もしも」の世界を多数描いています。
画像提供:スエヒロ(@numrock)さん
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