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看護現場におけるハラスメントが問題視される昨今。看護師が患者から攻撃されるケースが目立つ一方で、勤務先職員の間でパワハラが起こるケースも多いことが、日本看護協会が2019年に実施した調査で明らかにされています。

「看護師が過去1年間に受けたハラスメント」で最も多い「精神的攻撃」の半分強が勤務先職員によるもの(画像出典:日本看護協会の「2019年病院および有床診療所における看護実態調査報告書」155ページ)
そんななか、先輩からのパワハラに苦しむ看護師の実話をもとにした漫画が、X(Twitter)で話題に。
※プライバシー保護のため、登場人物は全て仮名。発言等もある程度はフィクションとのことです
この記事では、作者のぷみら(@pumira_comic)さんへの取材に基づいて紹介します。

漫画の舞台は6〜7年前、ぷみらさんが看護師をしていた病院。当時は先輩からののしられたり仕事を押しつけられたり無視されたりと、パワハラに悩んでいたといいます。

同じような目に遭っている同輩と愚痴を言い合いながらも、「社会人なんて我慢して当たり前」「この程度で仕事がしんどいと思うのは……私のワガママなのかな……」と、自分を納得させる日々。そんなある日、彼女に大きな転機が訪れました。

ぷみらさんを変えたのは、5階の病棟からぷみらさんの持ち場へ移ってきた患者たち。まず、最初に移ってきた小川さんが顔を合わせるなり、恐ろしいことを打ち明けてきました。「5階病棟の看護師……やばいわ……」と。

彼女が語ったのは、“やばい”看護師による新人へのパワハラ。助けてあげたいのはやまやまながら鎮静剤の影響で身体が動かず、止めどなく続く新人への暴言を、延々聞かされるはめになったといいます。5階病棟の看護師が次々辞めていると聞いていたぷみらさんは、その原因らしきものを知って妙に納得。

そしてまたある日、5階病棟から新たな患者、佐伯さんが移ってきたのですが、なんと彼女もまた、開口一番「5階の看護師がやばいんだけど」。まるでデジャブのようですが、話は前回と全く違う方向へ展開します。小川さんと同じく、動けないまま暴言を聞かされながらも、佐伯さんは鎮静剤が切れたときを狙い、「いい加減にしろー!」とパワハラ看護師に一喝。「新人いびりをするな!」「嫌な会話を聞かされる患者の気持ちを考えろ!」と叱りつけたのです。

思いがけぬ叱責に先輩看護師が戸惑うなか、佐伯さんはパワハラを受けていた新人看護師にも、「こんなに理不尽に扱われる職場に我慢している必要はない!」「自分を大事にしなさい」と忠告。いたわりの言葉が心に響いたようで、彼女は後日、「佐伯さんのおかげで決意できました」と、退職を報告するのでした。

患者の思い切った行動を知って、いたく感心するぷみらさん。その一方、結果的に新人看護師をパワハラから解放することとなった佐伯さんですが、あとになって「わしのせいで辞めちゃうけど大丈夫かね?」と不安げです。そんな心配をよそに、彼女の力強い言葉はぷみらさんにまで影響を与えてしまいます。

その後、ぷみらさんは病院を辞め、現在は訪問看護師として活動しつつ、その体験を漫画にしています。編集部はパワハラに苦しんでいた病院勤務時代の実情など、詳細を聞きました。
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