作家・柚木麻子さんの“一番危険な作品“といわれる『私にふさわしいホテル』が、のんさん主演、堤幸彦監督の初タッグで実写映画化。2024年12月全国公開されます。

同作は、文学新人賞を受賞するも、同時受賞者となった元アイドルに注目をかっさらわれた“文学史上最も不遇な新人作家“の加代子が、担当編集や文壇の重鎮ら作家らと交わりながら作家の階段を上り詰めていくという新人作家の下剋上を描いた文壇リベンジエンターテインメント。「天間荘の三姉妹」(2022年)以来の映画主演となるのんさんは、売れっ子作家になる夢に向かって突き進む、破天荒で明るい加代子を演じます。
監督はのんさんと初タッグの堤幸彦さん。公開された解禁されたティーザービジュアルは、のんさん演じる加代子がレトロな衣装に身を包み、デスクの前で思案するまるで“先生“のような1枚。なお同作は、劇中で加代子が憧れるホテルとして登場し、2024年2月に惜しまれながら全面休館を迎えた“文化人のホテル“「山の上ホテル」で最後に撮影された作品となります。
主演:のんコメント全文
とてもやりがいのある作品でした。加代子の野心は手段を選ばない破天荒なもので、敵も味方も自分の目的のために仲間に取り入れていく姿はもはやすがすがしいと思いました。
この荒唐無稽で強引、爽快な物語はたくさんの人の元気と勇気を引っ張り上げる光になると思います。撮影は本当に楽しかった! 加代子のような役柄は今まで演じてこなかった力強さがあり、無理やりにでも自分の道をこじ開けて進むところは共感を覚えました。この作品を現場にいる全員が面白がって作っている充実感に満ちていて、映画の現場って本当に最高だな! とうれしい気持ちでした。
堤監督はカリスマ的存在だと思います。私も兼ねてより堤作品に出てみたいな、堤作品の中に入りたいなと願っていたので、夢のひとつがかなったような感銘がありました。なのですごーーく緊張しましたし、浮き足立たないようにクールな自分を保ち、ポーカーフェースで撮影期間を乗り切りました。台本で読んだシーンをいろいろな形で想像して臨むものの、思わぬ演出でびっくりさせられて毎日毎シーンわくわくしていました。P.S.現場で堤監督の駄じゃれを聞けるのが楽しかったです。
監督:堤幸彦コメント全文
原作が面白すぎるので、役者やスタッフと映画ならではの面白ポイントを探りながら、そしてなんとリアル山の上ホテルのロケとかがんばりながらわいわいとやっていたら、なんとも面白カワイイちょっと切ない映画ができてしまった! これはしかし主演ののんさんの力に拠るところも大きい。何を着てもどんな格好でも笑、のんさんは素敵な存在感の演技をする。こぼれそうなメヂカラ、大したマジックだ。ぜひ劇場でご覧あれ。いい気持ちになれますよ。
原作:柚木麻子コメント全文
映画化のお話を聞いてとてもうれしかったのですが、加代子を演じても嫌われない俳優さんが日本にいるのかな? という懸念と、山の上ホテルさんから撮影許可がでるかという不安はありました。
けれどその不安は杞憂に終わり、のんさんの不敵な佇まい、そして山の上ホテル。デビューしたばかりのころの自分を重ねて何度も泣きそうになりましたが、書店員さんの機嫌を必死にとる場面では、本当に涙がこぼれました。
山の上ホテルが休館となった2024年のクリスマスシーズンにぴったりな、華やかでちょっと苦くて、とびきりおもしろい文壇ピカレスクコメディになっています!
(C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
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