東京藝術大学の学生が課題で描いた、100枚ものドローイングがX(Twitter)で大きな反響を呼んでいます。テーマの「温度」をビジュアル化する表現力も、クオリティを保ちつつ100種類描き上げる安定感もすごい!


無数のドローイングをやり遂げたのは、同学のデザイン科で学ぶぽう(@ou_1104)さん。1年生には「集積」――通称「100ドロ」と呼ばれる課題があり、おのおのが自分で決めたテーマに沿って、期間内に100枚のドローイングをするのだそうです。
ぽうさんはテーマに「温度」を選び、さまざまなモチーフが持つ温度を赤と青で表現。熱い部分は赤く冷たい部分は青く、それぞれ濃淡を付けて表現しています。
人間の各部位に赤や青のグラデーションが走る様は、まるで人体模型の動脈・静脈のよう。無機物も同じ法則で描かれているのも面白いところで、噴出口の赤いドライヤーや、人の触れた部分だけ赤いブランコなど、あらゆる作品から生命力が感じられます。


見事な作品の数々は、「温度の可視化でここまで生々しいの初めて見たかも」「無機物にも温度があるのすごく好き」「このクオリティで100枚はすごいとしか言いようがない」などと大好評。ねとらぼ編集部はぽうさんを取材し、制作の経緯など詳細を聞きました。
―― テーマに「温度」を選んだ理由を教えてください
ぽう テーマを「温度」にしたのは、普段日常で触れる物や、生き物にはどんなものにも温度があり、それぞれ全く違う温度を持っているという考えが始まりです。「熱い」「冷たい」だけでなく、「温もり」や「冷淡さ」を感覚的に感じるときもあり、ただ触った温度で100枚ドロしたのではなく、さまざまな意味を持たせて総括した「温度」という、私だけにある触覚的・直感的に感じたものを絵に置き換えることで、視覚的に伝えたいと思いました。
―― 表現するうえでこだわった部分は?
ぽう 温度は人の肌や生き物以外にも、例えば電車のつり革やベンチの座面のように、人が触ったあとの痕跡にも、温かみとして感じられます。そこで、人間が使ったあとの物に、少し生き物のような温かみを血管のように表現し、生命が感じられるよう描きました。

―― 100枚描き上げるまで、どれほどの時間がかかったのでしょう
ぽう 課題の期日は発表から21日間。テーマの決定や技法研究を除くと、だいたい14日間で100枚描きました。途中で技法をガラッと変えたため時間に余裕がなくなり、かなり大変でした。

今回の100枚ドローイングは、東京藝術大学デザイン科の全46人が取り組んだもの。ぽうさんは学生たちで有志展示をしたいと考えており、展示場を提供してくれるギャラリーや企業を募集しているとのことです。
協力・画像提供:ぽう(@ou_1104)さん
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