ベテラン縫製士も知らなかったミシンの裏技がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で5万3000回以上再生され、「面白い」「勉強になった」といった声が寄せられています。
投稿したのは、YouTubeチャンネル「Senjyu工房」で縫製技術のアイデアやコツを発信している現役縫製士のSenjyuさん。以前には、SNSで話題になっているでたらめな“洋裁の裏技”をぶった切る動画が話題となりました(関連記事)。

ミシンの裏技
今回は、縫製歴20年越えのSenjyuさんが知らなかったという「ロックミシンのほどき方」を紹介します。いろいろなほどき方がありますが、基本的には針糸を外して引き抜くのが王道。Senjyuさん自身もずっとこのやり方でほどいてきたといいます。
しかし最近SNSで、針糸を外さずにプルプルとロックのミシン目をほどくという海外の動画を発見。「そんな、まさか!?」とは思いつつも早速試してみることにします。

実は……
やり方はとても簡単で、少しだけ針糸をほどき、出てきた糸を両側から引っ張るだけ。実際に試してみるとプルプルとスムーズにほどくことができました。これは縫製業に革命を起こすアイデアかも知れません! ただ、なぜ今まで知られていなかったのでしょうか……?
気になったSenjyuさんは同業者にあれこれ聞いてみたそうです。すると、ある人物から「引っ張り加減にコツが必要で、やってみたけど無理!」との回答が。それもそのはず、実は何度も練習と録画を繰り返し、たまたまうまくできた映像を1.5倍速にしたものなのだとか……。

実際は何度も途中で糸が引っ掛かり、やり直したのだとか。スピードもそこまで速くありません。初心者さんが気軽にマネすると、最初から絡まり、少しもほどくことができない場合もあるそうです。

そこで、Senjyuさんなりに仕組みとコツを解説。まず、針糸を外すのはロックのかけ終わりから。出てきたルーパー糸を引っ張ると、もう片方のルーパー糸が外れるので、これを交互に繰り返すのが糸がほどける仕組みだといいます。
同時に針糸も引っ張られるので、コツは針糸をしっかりとつかみ、少し離して持った表ルーパーと裏ルーパーを交互に外していくこと。ただ、この力加減が難しく、少しでもタイミングがズレると簡単に絡まってしまうそうです。そして、絡まったら1本ずつ引っ張ってほぐしていくことに……。

練習したところでミスなくほどくのは不可能で、決して簡単楽チンとはいえません。おそらく昔、発見されたものの、受け継がれてこなかったのでしょう。やはり、基本的なほどき方をするのが1番良さそうですね。

基本を理解した上でチャレンジしよう
そのうち、あっと驚く技法としてこのほどき方が拡散されるかもしれませんが、Senjyuさんはそんなときにこの動画を思い出してほしいと語ります。基本を理解した上でチャレンジする分には問題ありませんが、くれぐれもこれが正しいほどき方だと勘違いしてほしくないとのことです。

コメント欄には「勉強になります」「簡単そうに見えてコツがいるのですね」「そりゃ現場で伝わってないんだから使い物にならないってことですね」「すごく面白かった」「早速真似して見事に絡みました」「共有してくれて有難うございます」といった声が寄せられています。
SenjyuさんさんはYouTubeチャンネル「Senjyu工房」のほか、Instagram(@senjyu_koubou)でも洋裁に関する情報を公開しています。
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