スズキの軽自動車を車中泊仕様にDIY……　完成した“動く秘密基地”に「仕上がりがとても丁寧」「大変勉強になりました」

春山優花里

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　スズキの軽自動車を車中泊仕様にカスタムしたDIY動画が、YouTubeで「仕上がりがとても丁寧」「大変勉強になりました」などの反響を呼んでいます。

コンパクトな車内を快適な空間にDIY

　動画を投稿したのは、アウトドアや車中泊、DIYをテーマにしたYouTubeチャンネル「GO!!Planning」（@GOPlanning）。2019年に始めた車中泊カスタムのDIYシリーズを、見やすくまとめた総集編となっています。

　ベース車両はスズキ「スペーシアギア」という軽自動車。2013年に登場したスペーシアのモデルチェンジに合わせて、2代目以降に設定されたSUV風カスタムモデルで、丸型ヘッドライトを採用し、グリルやバンパーなどにもアウトドアな雰囲気をただよわせています。

　軽自動車といえば手狭なイメージがありますが、設計から広々とした空間を意識して開発されたこともあり、車内にはゆとりのある空間が広がっています。そんなスペーシアギアで車中泊をより楽しく、より快適に過ごせるようにDIYでカスタムを施していきます。

最初に取りかかったのは床作り

　最初期に取りかかったのは後方部分をフラットにするための床作りです。購入したパイプを組み立てて、机のフレームのようなキットを制作。タイヤを避けるように位置を調整しながら、補強のためのパイプを追加で取り付けてから木製の床板を乗せます。

　後部座席を利用する場合も想定して、2人～4人乗りの状態でも利用できるように床板は細かく分割。状況に応じて設置できるようにしました。

　当初は床板に布をかけて利用することを想定していたようですが、途中で床板もウッディな仕上げにしたいと方針転換。落ち着いた色味の木材を加工して、まるでウッドデッキのような雰囲気に仕上げました。木のぬくもりが感じられてすてきですね。

窓をふさいで快適な空間作り

　次に取りかかったのは大小さまざまな窓の目隠し。走行時は安全確認などで役立つ窓も、車中泊をするときにはプライバシーや空調効率などの問題からできる限りふさぎたいものです。

　そこで用意したのは、ニトリで購入した「冷気ストップボード」。窓に新聞紙を押し当てて型紙を作り、各窓にぴったりと合うように調整してカットします。全部で10枚にもなった断熱ボードを取り付けると、車内は外界とさえぎられて空調も効率よく利用できるようになりました。キリム柄が太陽光に透けて見えるのはおしゃれで良い感じですね。

　さらに、有孔ボードを使ってラゲッジボードを作り、後方の両サイドにある窓枠に取り付けていきます。同時に後方で使うテーブルも設置すると、ラゲッジボードとテーブルは同じ金具を共有しあう一体感のある構造に。そういうやり方もあるのかと感心させられますね。

頭上のスペースも余さず

　終盤になって取りかかっていくのは収納スペースの構築。細めのパイプで作ったフレームを天井に取り付けます。木材で組み立てた土台や天板を取り付けて、全体をウッディな雰囲気でまとめつつ、目隠しも効いた収納ボックスを各所に構築。後方ドアを開けて利用するときのために、カーテン代わりとなるロール・スクリーンも設置しました。

　見た目が車内の雰囲気に合わないことから、後方ドアの装飾も変更。パネルを取り外して型を取り、薄いベニヤ板を切り出して、柄が気に入ったという輸入品のクロスを貼り付けます。後方ドアをカンタンに開けられるように、指先でポチっとできるように改良を加えて完成。取り付けると木材を多く採用している車内の雰囲気にぴったりです。