ジャガーはトラやライオンに次ぐ大きさを誇り、南北アメリカ大陸では最大級のネコ科動物です。ブラジルのアマゾン地域などに生息しており、準絶滅危惧種として国際的に保護されています。
2025年10月1日、そんなジャガーがアマゾンを流れる川で溺れかけているのが目撃され、環境警察が救助に駆けつける出来事がありました。
銃で負傷し溺れかけたジャガーを発見
現場となったのは、ブラジル北部アマゾナス州を流れるリオ・ネグロ川で、複数の銃創を負って水上で苦しんでいるジャガーが、地元警察によって発見されました。
ジャガーは川を渡ろうとしていたものの、負傷の影響で体を自由に動かせず、溺れそうになっていたようです。
リオ・ネグロ川はアマゾン川の支流のひとつで、ブラジルとコロンビアをまたいで流れる世界最大級の“黒い川”です。迅速な救助がなければ、ジャガーは命を落としていた可能性がありました。
アマゾン環境警察チームがジャガーの救助に奔走
環境警察と野生生物の専門家たちは即席の浮き具を用意し、ボートでジャガーに接近。すると、ジャガーはすぐに浮き具にしがみつきました。
アマゾン環境警察の公式Instagramアカウント「bpamb_am.pmam」には、救助隊のボートに括りつけられた浮き具にしがみつくジャガーの姿が投稿されています。
おそらく密猟者など人間の手によって傷つけられたとみられますが、救助隊を信頼するかのようにジャガーはおとなしく岸まで引かれ、その後、動物保護局員によって安全に保護されました。
救助後、ジャガーは獣医師のもとに搬送されました。検査の結果、銃弾の破片が体内に残っていたため摘出手術が行われ、現在は回復中とのこと。完治次第、野生へと戻される予定です。なお、当局はブラジル国内で保護対象に指定されているジャガーを撃った人物の捜査を進めています。
生息地の減少と絶滅の危機
ジャガーはかつて中南米の広い範囲に生息していましたが、現在では生息地が減少しています。
森林伐採や土地開発による環境破壊、異常気象による湿地帯の消失に加え、家畜を襲う「害獣」として駆除・密猟されるケースも少なくありません。『Infoamazonia』では、2019年から2020年にかけて発生したアマゾン火災によって広大な森林が焼失し、1400頭以上のジャガーが犠牲になったと報告されています。
アマゾンも、ジャガーにとって安全な生息地と言い切れない現状があります。密猟者や人間との軋轢によって、その安全が脅かされ続けているのです。
環境警察がSNSで保護の呼びかけ
今回の事件で、ジャガーがどのような経緯で銃撃を受け、川に落ちてしまったのかは明らかになっていません。
アマゾンの自然を守ることは、そこに生息するジャガーをはじめとする野生生物の保護にも直結します。環境警察や保護当局は、生態系への配慮を重視しつつ森林を保全し、密猟や密輸の取り締まりを強化する必要があるとしています。
アマゾン環境警察はInstagram上で今回の出来事を共有し、「野生生物保護を尊重し、違法行為を目撃した場合は速やかに通報してほしい」と呼びかけました。
投稿のコメント欄には、「救助に尽力した環境警察に感謝します」「野生動物を傷つける人間の行為に憤りを感じる」「助かって本当によかった。早く元気になって自然に帰れますように」といった多くの声が寄せられています。
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