2025年10月14日、イギリス・ウスターシャー州の道路の下から、不気味な声が聞こえてきました。声の正体は、果たしてなんだったのでしょうか……。
道路の下から聞こえてきた声の正体は……?
声に気づいて異変を察した通行人が耳を澄ますと、なにやら動物のような鳴き声が聞こえました。
通行人はすぐに消防署へ通報。駆けつけた消防隊員たちは、暗く湿った排水溝の奥へ進み、そこで声の正体に気づきます。
雨水排水溝の奥にいたのは、小さくて黒い子猫だったのです。
2日に及んだ必死の救出劇
排水溝の奥から聞こえたのは、まるで助けを求めるかのような“ミャー”という声。現場の状況から、子猫はどうやら、かなり高い位置から排水溝へ落下してしまったようでした。
消防隊員たちはさっそく救出しようと動き出します。ですが、その子猫がどこにいるのか正確な位置をつかむのは困難を極めました。ようやっと子猫を見つけても、人の気配に怯えて奥へ逃げてしまうため、近づくのも容易ではありませんでした。
そこで消防隊員はRSPCA(英国動物虐待防止協会)ウスターシャー&ミッド・ウスターシャー支部に協力を要請、同協会の職員が救助に駆けつけました。
RSPCAの職員たちは懐中電灯で奥を照らし、鳴き声を頼りに子猫の位置を特定しようとしました。ですが、声が反響するため、なかなかうまくいきませんでした。
結局、RSPCAのスタッフ2人が日の暮れるまで探しましたが、1日目は見つけられませんでした。
捜索2日目。現場に戻ると、まだかすかに鳴き声が聞こえてきました。子猫は生きていました。
スタッフは排水溝の入り口に餌を入れたケージを設置し、声をかけながら根気強く待ちました。やがて、恐る恐る現れた子猫は、少しずつケージへと近づいていきました。
そして小さな体がケージの中へ入った瞬間、スタッフが素早く扉を閉め、救出が成功しました。
「こんなに小さな体で、あんなに大きな声を出していたなんて本当に驚きました。あの声が通行人の耳に届かなければ、助かっていなかったでしょう」と、救助にあたったRSPCA職員は振り返ります。まさに奇跡の救出でした。
小さな命に訪れた幸せな未来
救出された子猫は獣医の診察を受け、健康状態は良好であることが確認されました。女の子だとわかり、「オリビア・ツイスト」と名付けられました。
RSPCAのFacebook投稿によると、オリビア・ツイストは保護から間もなく新しい家族に迎え入れられ、すでに新しい環境で幸せに暮らしているといいます。
投稿を見た人々からは、「助かって本当によかった」「どんな小さな命も尊い」「救助に関わった全員に感謝を」といった温かいコメントが数多く寄せられています。
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