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いま、海外のロックシーンで異様な存在感を放つ日本のバンドが存在するのを知っていますか?
その名は「おとぼけビ~バ~」。京都の大学の音楽サークルから生まれた4人組バンドです。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズやフー・ファイターズ、グリーン・デイなど世界的ロックバンドの来日公演でオープニングアクトを務め、海外大型フェスにも出演。TikTokやYouTubeではライブ映像が拡散され、「一度見たら忘れられない」「ライブがヤバすぎる」と海外ファンの熱狂的なコメントが並んでいます。
一方、日本では長らく“知る人ぞ知る存在”でもありました。なぜ彼女たちは、日本より先に海外で熱狂的な支持を集めたのでしょうか。
ハローキティギターで爆音。唯一無二すぎるライブ
記事執筆時点のおとぼけビ~バ~は、あっこりんりん(ボーカル、ギター)、よよよしえ(ギター、コーラス)、ひろちゃん(ベース、コーラス)、れお(ドラム、コーラス)の4人体制で活動しています。あっこりんりん、よよよしえの2人は結成当初からのオリジナルメンバー。楽曲の作詞・作曲はすべて、あっこりんりんが担当しています。
ベースのひろちゃんは2013年加入。ドラムのれおは、もともとサポートメンバーとしてライブに参加した後、2026年に正式加入しました。れおは過去に「少年ナイフ」や「渋さ知らズ」関連の活動もしていた実力派ドラマーとしても知られています。
ただ、このバンドを文章だけで説明するのはかなり難しいかもしれません。
曲は突然テンポが変わり、怒鳴るようなボーカルが飛び交い、ギターは爆音。それなのに演奏は驚くほど正確で、妙にクセになるのです。
特に海外で注目されているのが、ギターのよよよしえ。ピンク色のハローキティギターを抱えながら爆音をかき鳴らす姿はかなり強烈で、そのパフォーマンスは、デイヴ・グロールやジャック・ホワイトら世界的なミュージシャンからも称賛されました(参照:『Guitar World』誌)。
ライブでは、メンバー4人がステージ前方に密集し、観客へぶつかるような勢いで演奏。ボーカルのあっこりんりんが客席へ飛び込むこともあり、気づけば会場全体がとんでもない熱狂に飲み込まれていきます。海外ファンから、次のような声が寄せられるほど。
「ライブというより襲撃」
「とんでもなくクールなバンドだ」
「私は65歳。もう本物のロックの時代は終わったと思っていたが、このバンドを見て真のロックを感じたよ」
「モダンパンクロックバンドの中で、おとぼけビ~バ~が一番好きかも!」
「本当に凄まじいバンドだ。もっと多くの人々がこのバンドのことを知るようになったらうれしいな」
「初めて聞いたとき、あまりにも衝撃的で笑いが止まらなかった。そして、一気に沼ったよ。最高のバンドだ!」
「このワイルド感がたまらない!!」
なぜ海外で先に注目されたのか? 日本語なのに伝わる熱量
おとぼけビ~バ~が海外進出を本格化させたのは、2016年にイギリスのインディーレーベル「Damnably」に所属してからでした。
そこから欧米ツアーを重ね、口コミで人気が拡大。現在では海外フェス常連クラスの存在になっています。
海外ファンの多くは、日本語を完璧に理解しているわけではありません。それでも熱狂されるのは、彼女たちの音楽に宿る“勢い”や“感情”が伝わるからでしょう。
おとぼけビ~バ~の楽曲には、怒り、不満、皮肉、笑いなど、さまざまな要素が入り混じっています。しかも、その表現方法がかなり独特です。
あっこりんりんの歌詞は、日本の漫才に影響を受けているともいわれています。早口で畳みかけるようなリズム、ツッコミのような言葉運び、不穏なのにどこか笑える空気感。その独特さが、海外ファンには“日本でしか生まれないパンク”として映っているようです。
また、彼女たちは女性が本音をぶつけることへの違和感や、日本社会の空気感をテーマにした曲も多く発表しています。そのためか、海外メディアでは「フェミニズムパンク」と紹介されることもありますが、本人たちは「好きな音楽をやっているだけ」と自然体。そのスタンスも海外で支持されている理由の一つかもしれません。
逆輸入的に国内人気も上昇
実は日本では長い間、おとぼけビ~バ~はアンダーグラウンド寄りの存在でした。メンバー自身も「海外のほうが知られている」と語っており、日本の観客は海外と比べると比較的おとなしいそうです。
しかし近年、その状況は少しずつ変わりはじめています。
海外での成功が逆輸入される形で日本での注目度も上昇し、大型フェス出演も増え、2025年にはシカゴのロラパルーザや日本のフジロックフェスティバルにも出演。TikTokやYouTubeではライブ映像が拡散され、「何このバンド」「クセになる」「めちゃくちゃなのに演奏うますぎる」など驚く人が続出しています。
海外のロックファンたちが夢中になったのは、分かりやすい日本らしさを押し出した音楽ではなく、自分たちの衝動や違和感をそのまま音に叩きつけるようなスタイルでした。そのむき出しのエネルギーこそが、世界中の観客をひきつけているのかもしれません。
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