少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回取り上げるのは、2024年にYouTubeに投稿され、記事執筆時点で63万回以上再生された「草刈りをせずに“雑草”を枯らす方法」です。
静岡県三島市で野菜と米を栽培する投稿主
投稿したのは、YouTubeチャンネル「まつり農園 すぅさん」。普段は静岡県三島市で農薬や肥料、除草剤を使わない「自然栽培」という栽培方法で野菜や米を栽培しているすぅさんが、農園での作業や栽培の豆知識などを投稿しています。
今回話題を呼んだのは、草刈りをせず、除草剤や米ぬか、重曹や酢などを使わずに雑草対策をする方法を教えてくれる動画です。特別な道具を使わず、あまりお金も使わずに大量の雑草を枯らすことができる方法とは、一体どんなものなのでしょうか。
草刈りをせずに雑草を枯らす方法
せっかく畑を始めたけれど、夏場は暑すぎたり用事ができたりして畑から足が遠ざかってしまった、暑い中での草刈りが大変すぎて畑の畝が荒れてしまった……誰しもそんな経験を一度はしたことがあるはず。
実は日頃から農業に取り組んでいるすぅさんでも、現在畑の一部が荒れてしまっている状況なのだといいます。しかし夏から雑草対策ができれば、秋に間に合うはず。そこで今回は「草を倒してその上にビニールをかける」という方法で、草刈りをせずに雑草対策ができるのか検証していきます。
検証をするために畑へと移動すると、確かに一部の畝が雑草だらけになっていました。雑草の種類としてはエノコログサ、アカツメクサ、カタバミ、ナシカズラ、ヒエといったイネ科植物などが生えています。草丈が50センチほどあるので、草刈り機があれば15分ほどでキレイにできそうとのことですが、手刈りだけで対処するのはかなりしんどい予感がしますね。
ここからは今回使う道具を説明していきます。まずは「草を倒せるもの」を用意しますが、丈夫で重みがあるものであればなんでもよく、トタンや単管パイプ、厚みのある木の板など、畑にあって買わずに済むものを使えばいいとのこと。
今回は単管パイプにひもを付けた木の棒を通して転がるようにしたものと、トタンを使っていきます。その他には、倒した雑草を覆うビニールマルチなどを用意しておきましょう。
この後の作業では単管パイプを使って草を倒し、その上にビニールマルチをかぶせて重しを乗せ、熱が逃げないようにしていきます。そうすることで、ビニールマルチで覆われた中の空間が太陽光で熱され、刈ることなく雑草が枯れていくはずですが……。
今回検証する雑草は単管パイプを転がして倒れる量ではなかったため、単管パイプの上から踏みつけていくことに。少し高さのある15メートルの畝に生えた雑草を黙々と踏んでいくと、10~15分くらいで平らになりました。
なお今回は単管パイプを使いましたが、この作業をする際は木の板の上から踏みつけてもよさそうだと思ったそうです。同時に別々の方向から踏んでしまうと草が平らにならないため、同じ方向に向けて踏んでいくのも重要そうです。
キレイな透明マルチを使うのはもったいなく感じたため、今回はいただきものの古いハウスのビニールシートをかぶせてみることに。それと同時にビニールの一部にトタンを敷き、遮光したところ、していないところの差も見ていきます。
畝の中央あたりにトタンを仕込んでから雑草にビニールをかぶせ、ビニールが飛ばず熱が逃げないよう、重しに土嚢袋を置きました。今回は撮影しながらのため時間がかかってしまいましたが、やることがわかっていれば一連の作業は30分くらいで終わりそうだと感じたそうです。
作業を終えた4時間後にビニール内の温度を測ってみると、42.5度という高温になっていました。実はこれでも一度リセットしていて、ビニール内の温度は一時60度にもなっていたのだとか……。 試しに軽くめくってみると、雑草はすでに茶色い枯草のような色に変わっていて、中からかなりの熱気を感じます。これは効果を期待できそうですね。
4日後、雑草の様子は?
ビニールをかぶせてから4日後。この日も温度をチェックすると、ビニール内は59.5度というかなりの高温になっていました。ビニールをめくると発酵したような、米ぬかのような甘くていい匂いが漂ってきます。さらに雑草の多くが茶色くなって、ほぼ緑色がない状態になっていました。
続いて雑草を刈ってからビニールをかぶせた畝を見てみると、こちらも雑草は茶色くなって土の表面に菌糸が張り、雑草の分解が始まっていました。刈ってから一雨当てた方がいい気もすると話しながら見ていくと、土が濡れているところや植物の茎にも菌糸が張りはじめていました。
ビニールをかぶせて1週間後
ビニールをかぶせて1週間後。全てのビニールをはがし、ビニールをかぶせていた畝と何もしていない隣の畝を比べると、ビニールをかぶせていた雑草は明らかに茶色く変色して枯れていました。またビニールをかぶせておいた雑草は引っ張れば抜ける状態で、土もほろほろになっているほか、微生物が働いているのか甘い匂いを発していました。
続いて真ん中あたりに仕込んでおいたトタンをはがしてみることに。しっかり遮光されていたからなのか、トタンの下の雑草は少し緑色が残っているほか、水分も残ってしっとりしていて、お茶のような感じになっていました。この結果から日の光を通す透明ビニールシートの方がトタンよりも雑草の色と水分が抜けやすく、乾きやすいことがわかりますね。
次いでビニールを押さえていた土嚢袋の下を見ると、雑草が溶けていました。どうやら草に水分が供給され続けた状態でつぶれていたため、腐敗してしまったようです。これは植物にとって有用ではない菌が繁殖している状態なので、土に入れ込まない方がいいとのこと。またビニールがつぎはぎになっていた畝の端の方は、熱のこもりが悪かったせいか雑草が枯れず青々と茂っていました。
今回の検証の結果、雑草は倒してビニールをかぶせておくだけで、刈らずに枯らせることがわかりました。実際に検証はできませんでしたが、雑草を倒した後に水をまく、雨が降った後に倒すなど水分が多い状態にしてからビニールで覆うと、草の分解が早くなると考えられるそうですよ。
「すっかり枯れましたね」「一石二鳥」と驚きの声
シートの恐るべき力に「わ〜ビックリ」「すっかり枯れましたね」「シートすごい!!」「肥料にもなるなんて最高ですね」「草も枯れてなおかつ堆肥になれば一石二鳥」「草取り面倒だし日射病になりそうでこれなら良いですね」「草刈り頑張ってましたがヤメまーす」「とても助かりました」「この方法だったらやれる気がします」「すぐやってみたいです!」「まずは小面積から試してみようと思います」「すごく参考になりました」と、驚きの声が続出しました。
すぅさんはYouTubeチャンネル「まつり農園 すぅさん」の他、Instagram(@matsuri.nouen)などで情報を発信中。農園での作業や、栽培の豆知識などを見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「まつり農園 すぅさん」さん
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