1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は2013年にYouTubeへ投稿された、炎天下にクルマを放置し車内の温度変化を調べた実験を紹介します。

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炎天下に条件の異なる5台のクルマを放置→温度の推移を計測

 動画を投稿したのは、JAF(日本自動車連盟)の公式YouTubeチャンネル(@jafchannel)。普段はJAFのサービスや、交通安全に役立つ情報などを発信しています。話題を呼んだのは、炎天下にクルマを放置した場合の車内温度を、さまざまな条件に分けて比較してみた検証です。

 検証に用いるのは条件の異なる同一車。エンジンを切り窓を閉め切った「対策なし(白)」、前席と後席の窓を3センチほど開けた「窓開け」、フロントガラスの内側にサンシェードを装着した「サンシェード装着」、オートエアコンを25度に設定した「エアコン作動」、「対策なし(白)」と同条件で車体が熱を吸収しやすい黒色の「対策なし(黒)」の5台です。

条件の異なる5台のクルマを用意し、温度の推移を計測

 以上5台の車内に温度計とサーモグラフィーを設置し、車内・ダッシュボード・車体表面(ルーフ)の温度を測定。4時間にわたって炎天下に放置し、温度の推移を調査しました。

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何も対策していないクルマの中は……?

 外気温は35度、車内の室温は25度にそろえた状態で計測開始。まず「対策なし(白)」を見てみると、開始5分で早くも車内温度は35.5度にまで上昇。開始10分には車内は37.8度に達し、ダッシュボードの温度は55度を超えました。サーモグラフィーを見ても、特にダッシュボード周辺が高温になっていることが分かります。

開始10分で早くも車内温度は38度近くに。ダッシュボードは55度に達しています

 さらに放置を続けると、開始1時間20分では対策なし(白)のダッシュボードの温度がテスト中の最高温度である74度に到達。一方、同時刻の「サンシェード装着」をチェックすると、車内温度はほぼ変わらないもののダッシュボードの温度は49度と比較的低くなっています。

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計測結果は?

 開始から4時間が経過し、計測終了。各車の温度の変化を確認してみると、驚きの結果が明らかとなりました。

 まず「対策なし(白)」は、車内の平均温度は47度、最高温度は52度。ダッシュボードは平均66度、最高74度です。車体は平均42度、最高47度でした。開始1時間で車内温度は48度に達し、他の部分でもきわめて高い温度が計測されました。

「対策なし(白)」では、いずれの部分の温度もきわめて高温に

 「サンシェード装着」は車内の平均温度は45度、最高温度は50度。ダッシュボードは平均48度、最高52度です。ダッシュボードの温度を抑制する効果はありましたが、車内温度は対策をしていない場合と変わらず高温になってしまいました。

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窓開け、エアコン作動車の車内は

 「窓開け」は車内の平均温度は42度、最高45度。ダッシュボードは平均66度、最高75度となりました。窓を開けていないよりは車内温度は低めですが、それでも40度超えという厳しい暑さに。また、窓を開けっ放しにするのは防犯上でも注意が必要です。

 「エアコン作動」は車内温度は平均26度、最高27度とほぼエアコンの設定値のまま推移。ダッシュボードも平均53度、最高61度と比較的低めになりました。しかし万一エアコンが停止した場合は温度が急激に上がることが考えられるほか、アイドリングを続けることは環境面にも懸念があります。

 最後に、「対策なし(黒)」は車内の平均温度は51度、最高温度は57度。ダッシュボードは平均70度、最高79度です。車体は平均49度、最高63度でした。やはり熱を集める黒色の車体ということで、「対策なし(白)」よりさらに高い結果となっています。

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熱中症のリスクも非常に大きい

 また今回の検証では、温度や湿度から熱中症の危険性を5段階で計測する「熱中症指標計」による測定も行いました。その結果、エンジン停止からたった15分で最も危険なレベルに達していたことが分かりました。

たった15分で車内は熱中症リスクが最大に

短時間でも炎天下の車内にはいないように

 以上の結果から、たとえ短時間であっても炎天下の車内にはいるのは非常に危険だと分かったのではないでしょうか。子どもはもちろん、大人や動物であっても炎天下ではすみやかに車内から出るべきでしょう。また、ダッシュボードに熱に弱いものや危険物を置かないようにすることも大切です。

 この動画が投稿されてから10年以上が経ち、さらに夏の気温が上がっている現在では、より注意が必要かもしれません。夏場の炎天下で駐車する際は、相応の対策を忘れないようにしましょう。

「目玉焼きができそうなくらい熱い」と反響

 動画は記事執筆時点で12万回以上の再生数を記録。コメント欄では「ダッシュボードやべえ」「目玉焼きができそうなくらい熱い」「炎天下には駐車しないのが一番いいですね」「シェード無しの車のダッシュボードに蓄積された熱はいつ開放されるのだろう」などの声が寄せられました。

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画像はYouTubeチャンネル「JAF Channel」(@jafchannel)から引用

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