テーブルクロスを加工して、全く別物に仕上げる動画がInstagramで話題です。3編にわたるメイキング動画は、記事執筆時点で合わせて38万7000回以上表示され、3000件以上の“いいね”を獲得しています。

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テーブルクロスを生地に活用

 動画を投稿したのは、広島県を拠点に活動している舞台衣装家「愛型女帝(aigatajotei)」さん。主にオペラ向けの衣装を手掛けており、以前には、カーテンのハギレで仕立てた18世紀風のドレスが注目を集めました。

 今回話題を呼んだのも、似た趣向で作った衣装の一つ。頂き物のテーブルクロスを見て、その淡い黄色と青のチェック柄から、あるインスピレーションが湧いたそうです。

制作のきっかけとなったテーブルクロス。淡い色のチェック柄が印象的
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目標は1830年代の「デイドレス」

 テーブルクロスから作ろうと思い立ったのは、なんと1830年代に流行したスタイルのデイドレス(普段着)。制作にあたっては、当時の服装に関する洋書やファッションプレートなどを調べ、1837年に存在したドレスの展開図をもとに、型紙を自分で設計したそうです。

 なお、今回の衣装は19世紀のドレスを完全に再現するものではなく、舞台衣装として役者が着脱しやすいよう、ファスナーを取り入れるなど実用性も考慮して仕立てています。

19世紀の資料を元に作成した型紙

 まずはテーブルクロスの端をほどいてアイロンをかけ、生地として使える状態にします。あとは型紙に合わせて裁断し、縫い合わせていくのですが、使える生地はテーブルクロス2枚分だけ。失敗は許されないため、別の生地を仮に縫ってシルエットを確認し、慎重に作業を進めます。

端の縫い目をほどいてアイロンで伸ばし、生地に使える状態に
まずは別の生地で試作

試行錯誤の末にかわいらしいドレスへ

 その後、仮縫いでズレや違和感が見つかるたびに型紙を修正。再び生地を裁断して仮縫いし……と試行錯誤を繰り返すうちに、ドレスは理想の形へ。3度目の仮縫いでついに型紙が完成し、いよいよ本番の生地を縫い始めます。

仮縫いで納得のいかなかった部分を修正
3回の仮縫いを経て型紙は完成

 限られた生地を無駄なく慎重に裁断し、縫い合わせていく愛型女帝さん。ロックミシンを扱う手際はさすがプロといったところで、針が走るたびに生地は衣服へと変わっていきます。

本番の生地で制作がスタート

 ボタンやファスナーも取り付け、いよいよドレスが完成。元のチェック柄を生かした、さわやかな仕上がりとなりました。

ギャザーを寄せたり、ファスナーを付けたりするうちに、テーブルクロスは少しずつドレスの形へ
袖口のボタン付け
1837年のドレスを見事に再現
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テーブルクロスから生まれたドレスに驚きの声

 制作過程を紹介した投稿は、「かわいくなる予感しかない」「少ない量でよくここまで!」「とても素敵です」「胸元の開きがとっても綺麗で、着たら綺麗になれそうです」「こんなに舞台映えしそうなドレスがテーブルクロスからできるなんてすごすぎ」など、驚きの声が寄せられました。

 愛型女帝さんはその後、19世紀にデイドレスの下に着用されていた「シュミゼット」と呼ばれるインナーも作成。この衣装は9月5~6日に東広島で上演されたオペラ、「La Boheme(ラ・ボエーム)」で実際に使用されています。

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デイドレス用のインナー作り

画像提供:愛型女帝(aigatajotei)さん

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