自宅で出たキャベツの芯を、捨てずに活用するライフハック動画がYouTubeに投稿されました。キャベツの芯を捨てないメリットと、失敗しないための活用ポイントをていねいに解説する内容が反響を呼び、記事執筆時点で8万回以上再生され、700件を超える高評価を集めています。

advertisement

キャベツの芯を有効活用する方法を実演

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」(@Kahmen-Gardening)を運営しているカーメンさん。総合園芸専門店に20年間勤め、初心者にも分かりやすい園芸の楽しみ方や裏技を公開しています。以前には、たくさんの多肉植物を育てている“スター”と呼ばれる男性のお庭訪問動画や、春から栽培するおすすめ野菜と品種の紹介が話題となりました。

 今回は「【もったいない】家庭ででるキャベツ芯のとんでもない活用法」と題した動画で、家庭で野菜くずとして出るキャベツの芯を使った土作りを紹介します。キャベツの芯を使うと、植物がみるみる育つとのこと。といってもただ芯を土に放りこめばいいわけではないので、そのコツをカーメンさんが実演してくれます。

advertisement

土作りにおけるキャベツの芯のメリット

 動画前半では、土作りにキャベツの芯を使うメリットを紹介しています。カーメンさんによると、一般的な生ごみを埋めて土作りをする場合、腐敗や虫の発生によって、かえって土の状態を悪化させてしまうことがあるとのこと。その点、生の中でも野菜くずは比較的腐敗がしづらく、特にキャベツの芯は野菜くずの中では大きい方なので、土作りに活用しやすいそうです。また、キャベツの外側の傷ついた葉も土作りに使えるといいます。

 キャベツの芯は80〜90パーセントが水分で、あとはセルロース(食物繊維)、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどが含まれます。芯は葉に比べると食物繊維がとても多く、これが土作りに役立ってくれるそうです。

土作りに有用なキャベツの芯

 生ごみの分解には水分が必要ですが、水分が多すぎると腐敗し、逆に少なすぎると干からびてしまいます。キャベツの芯に含まれる水分は、分解を促進するのにちょうどいい量なのだとか。

 そして、土壌微生物がキャベツの芯のセルロースを分解するときに粘度のある物質を出すため、土がだんご状のかたまり(団粒)となります。これを団粒構造の形成といい、排水性、保水性、通気性の確保につながるそうです。

 また、植物を育てる肥料の三要素として、窒素、リン酸、カリが挙げられますが、このうちリン酸とカリがキャベツの芯に含まれているといいます。土壌微生物たちのエサとなる糖分も含まれており、これが土作りに寄与するそうです。

先に芯や葉を刻んでおく

 キャベツの芯がいかに土作りに良いかを説明したあとは、活用方法を実演するパートに移ります。まずキャベツの芯と外側の傷ついた葉を用意したら、細かく刻みます。かたまりのまま入れると外側と内側の水分量にムラができてしまうため、それを均一にする狙いです。水分量を適切に整えることで、土に水をかけたときに水分量が多くなりすぎる場所が減り、芯の腐敗を防ぎます。また、細かく刻んだ1つ1つのかたまりが空気が触れることも腐敗の抑止につながるそうです。

芯をザク切り

 刻むときはみじん切りほど細かくなくてよく、1〜2センチ角のザク切りでかまわないとのこと。葉の部分は、硬い葉脈は縦にカットして、大きめにザク切りしておきます。

葉の方もザク切り
advertisement

分解を促進するための工夫

 キャベツの準備ができたところで、刻んだものを土に入れて分解させていきます。ただし、そのまま入れても分解に時間がかかってしまうとのこと。分解には窒素が必要ですが、キャベツの芯にはほとんど窒素が含まれていないので、土中の窒素を消費することになります。そのため土中の窒素が切れてしまうと、うまく分解されなくなります。

 そこで一緒に入れてあげるのが、米ぬか。これは、コイン精米所で無料で入手できたり、小袋で売っていたりします。あるいは肥料として販売されている油かすも使えるといい、いずれも窒素を豊富に含んでいるのが特徴です。

キャベツの芯のほか米ぬかや土を用意

 容器は排水性や通気性がいいものを使います。カーメンさんのおすすめは土のう袋。安いものは耐久性に欠け半年くらいで破れてしまうので、3年耐久や5年耐久をうたう製品を選びます。

 土のう袋は排水性に優れ、また袋を振るだけで土をかくはんして空気を入れることができます。さらに、ひもを絞って封をできるので虫が入りにくいという利点もあります。プランターや露地で行うこともできますが、たびたび掘り返して空気を入れてあげる必要があり、また虫を防げないというデメリットがあるため、初心者は土のう袋を選ぶと良いでしょう。

advertisement

土への混ぜ方と管理方法

 この実演では、植物が枯れたあとの土を再生してみます。鉢から出した土をほぐし、根っこのかたまりはハサミでカット。細かくしておくことで分解が促進されます。枯れた植物の地上部分も細かくカットしますが、茎が木のように硬くなっているものは分解速度が遅いので使いません。

枯れた植物の根っこや枝を細かくカットする

 土が乾燥している場合は、この段階で少し水を加えて手でなじませておきます。全体的にしっとりしたら十分です。

 そこへキャベツの芯や傷ついた葉を刻んだものを入れ、米ぬかも投入。米ぬかは多く入れすぎると腐敗しやすくなるので、軽くパラパラと全体にかける程度にしておきます。

キャベツの芯・葉を入れ、米ぬかを振りかけたところ

 これをよく混ぜたら土のう袋に移し替え、ひもを絞ってから結んで軽く封をします。適度な水分量を維持するため夏場は日陰へ置き、2〜3日に1回は土が乾いていないか確認します。そのとき、袋を縦と横それぞれ2回ずつくらい振ってから、また封を上にして置いておきます。これにより土の中に空気が入って分解が促進されるそうです。

よく混ぜて……
……土のう袋へ移す
2〜3日に1回は水分チェックをして袋を振ってあげる

 外に置く場合は降雨後などに底面が蒸れないよう、ホームセンターで買える「ブラックベース」という編みカゴ状を伏せたような作りの土台に載せておきます。

ブラックベースの上に土のうを載せる

分解が終わった目安は……?

 分解にかかる期間は夏場で1カ月ほど。分解が終わったかどうかの判断基準は、入れた芯や葉がなくなっていて土が真っ黒になっており、かつにおいが臭くないことです。もし腐敗していれば臭くなっているそうですよ。

 なお、新たにキャベツの芯や葉が出た場合には、追加で入れていいそうです。そのときは米ぬかも少し足してから全体を混ぜて封をします。すでに土中の微生物が増えているところに入れると、新たに入れたものの分解はよりスピーディーになると考えられるそうです。

 動画では、園芸のプロであるカーメンさんが慣れた手つきで作業をしながら詳しく説明をしてくれます。趣味で園芸や家庭菜園を楽しんでいる人や、今より生ごみを減らしたいと考えている人には、動画が参考になりそうです。

「そうだったのー」「ごみと思わなくなる」と反響

 動画には「キャベツは土作りにいいんですね。食べられない部分をごみと思わなくなるのがいいなと思いました」「そうだったのー。捨ててた」「実演ありがとうございます」「残暑厳しいけど、暑いうちにキャベツの芯も使って土作りやってしまおうと思いました」と、ていねいな説明への感謝や挑戦してみたいという声が寄せられました。また、土に埋める以外の活用術や、キャベツの芯をおいしく食べる方法も集まっています。

 同チャンネルでは、園芸資材の使い方や常緑樹を育てるうえで注意すべき点など、ガーデニングで役立つ動画を多数発信しています。

「『カーメン君』ガーデンチャンネル」動画まとめ

動画提供:YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」(@Kahmen-Gardening)

【Amazon】今売れている商品TOP5【2026年10月版 ねとらぼ】

こちらもチェック!

ねとらぼ読者に人気の商品はこちら!