商船三井さんふらわあが展開している「ちいかわとのんびり船旅」が、ネット界隈でも盛り上がっているようで、オリジナルグッズや船内の随所に“隠された”フォトラリーの回答などなど、「さんふらわあに乗って船旅を楽しむ」企画の内容を、インフルエンサーが投稿しているのをけっこう見かけます。

画像:商船三井さんふらわあ

 「ちいかわとのんびり船旅」キャンペーンは10月31日で終了します。従来のフェリーでは若年層や女性の利用が少なくなりがちでしたが、今回のコラボをきっかけに興味を持って「さんふらわあ」に乗船した人も増えたと“中の人”も語っていました。

 そんな、商船三井さんふらわあが「船に乗ること」そのものを楽しませようとしているのは、今に始まった話ではありません。同社が所有するカーフェリーは、トラックや乗用車を自走でそのまま積み込めることを大きな利点とする、国内物流で重要な役割を担う船種ですが、一方で同社が運航している大阪―別府航路は、1912年に大阪商船が開設した阪神―別府間の客船航路までさかのぼれてしまうという、「現存する国内航路で最も長い歴史」ある航路であったりします。

 その伝統もあってか、同社では船旅そのものを楽しんでもらうための“仕掛け”を重視しています。冒頭で紹介したコラボキャンペーンもそうですが、それ以外でも常設の仕掛けとして、現地0泊・船中2泊で往復する「弾丸フェリー」、往復で同じ客室を利用できる「往復同室利用」、さらに異なる2航路を組み合わせる「舟遊」を用意しています。

 今回は「弾丸フェリー&往復同室利用」を大阪―別府航路で、そして「舟遊」プランを大阪→別府→鹿児島→志布志→大阪で実際に試してみました。路線バスや鉄道の乗り継ぎ、荷物の扱いから、レストランや大浴場を快適に使う方法まで、知っているかどうかで使い勝手がかなり変わる「さんふらわあ攻略法」を試してみましょう。

※記事中の写真は、各施設等に撮影および記事掲載の許可を頂いた上で撮影・掲載しております。

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ライター:長浜和也

フリーランスライター。雑誌『世界の艦船』やボードウォーゲーム専門誌『BANZAIマガジン』、MONOist、ねとらぼなどで船舶関係の記事を執筆する傍ら、図上演習(ボードウォーゲーム)のデザインに携わる。


大阪南港に並ぶ「さんふらわあ くれない」(右)と「さんふらわあ さつま」(左)。大阪―別府航路に「くれない」と姉妹船「さんふらわあ むらさき」が、志布志―大阪航路に「さつま」と姉妹船「さんふらわあ きりしま」が就航している。「くれない」は総トン数およそ1万7114トン、全長199.9m、全幅28m、旅客定員716人で、LNGとA重油を燃料とする新世代フェリーとして2023年1月に就航。「さつま」は総トン数およそ1万3659トン、全長192m、全幅27m、旅客定員639人で2018年5月に就航した。撮影時の「くれない」は、まだ就航から3年ほど。一方、8年目を迎えていた「さつま」も、このときはドック整備を終えたばかりの航海で、船内外とも整備直後のきれいな状態だった。

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「往復同室利用」だから、船室に荷物を置いて身軽に別府を堪能!

 「ちいかわ」キャンペーンがきっかけで「さんふらわあ」の船旅に興味を持ったなら、次に試してもらいたいのが、「弾丸フェリー」と「往復同室利用」の組み合わせです。弾丸フェリーは、現地には宿泊せず、往路と復路の船内で2泊するプランで、復路の旅客基準運賃が50%割引になります。大阪発の別府航路なら、朝に別府へ着き、夕方の復路便までほぼ1日現地に滞在できます。

今回、弾丸フェリーと往復同室利用を組み合わせた「さんふらわあ むらさき」。別府のさんふらわあターミナルにもやうと、舳先がちょうど別府湾南岸にそびえる標高628mの独立峰「高崎山」と対話しているように向き合う。

 「往復同室利用」は文字通り、弾丸フェリーを往復同じ個室で利用する場合に使えるサービスで、朝に別府へ着いた後も、荷物を客室へ置いたまま下船できます(ただし、乗船手続きは通常どおり必要)。現在はWebで往復同じ客室を確保したうえで往路乗船日の4日前までに電話で同室利用を申告する必要があります。

 なお、ツーリストなどの相部屋等級は対象外です。ツーリスト利用でも、別府ターミナルには大型を含むコインリターン式ロッカーがあるので、荷物を預けて身軽に観光することはできますが、その場合でも、朝の下船までには荷物を全部まとめ、船からいったん持ち出してロッカーへ入れなければなりません。

 往復同室利用なら、この「朝の荷造り→荷物を持って下船→ロッカーへ預ける」という一連の作業そのものが不要です。別府で身軽に動けることに加えて、到着直後の時間を荷物整理に取られないことも、このサービスの地味ながら大きなメリットといえるでしょう。

この時は、「さんふらわあ むらさき」のスーペリアツインを往復同室利用した。キャリーケースなどの大きな荷物だけでなく、着替えや船で使う諸々のグッズ、そして、関東出発時には必要だったのに、暖かい別府で不要だった冬用コートも船室に残したまま下船できる。入港直前に荷物をまとめ直したり、ターミナルのロッカーへ入れたりする必要がなく、必要最小限の荷物だけ持ってそのまま身軽に別府を観光できるのが、船旅の大きなメリットといえるだろう。

こちらは、「さんふらわあ さつま」のスーペリアクラスに備わる専用のシャワー、トイレ、洗面台。1人用も2人用も共通。スーペリアクラスは窓なし客室だが、そのぶんデラックスより料金を抑えながら水回りをすべて自室内で完結できる。大浴場の混雑時間を避けたい時に自室でシャワーを使えるので、窓の有無より船内での自由度を重視するなら使い勝手がよく、個室としての設備と費用のバランスもすこぶる良い。

 「キャリーケースだから転がしていけばいい」と思う人もいるかもしれませんが、大荷物での別府観光は意外と大変です。最大のネックが、「鉄輪(かんなわ)や明礬(みょうばん)まで足をのばすなら、路線バス利用が中心になる」という点。鉄輪や明礬へ出かける場合、路線バスを何度も乗り降りします。せっかく温泉地へ来たのだから、立ち寄り温泉も利用したいところですが、大きなキャリーケースを抱えていると、バスに乗るのも大変ですし、立ち寄り温泉にキャリーケースが丸ごと入るような大型ロッカーが必ずあるわけでもありません。

別府港への入港時に船上から別府の温泉地区を望む。鶴見連山から別府湾へ広がる火山麓扇状地の中腹、鉄輪温泉周辺を中心に多数の湯けむりが立ち上がっている。陸では個々の温泉施設としてしか認識できないが、船で別府湾側から眺めると、温泉地が斜面に広く分布する規模を一度に把握できる。

 なお、弾丸フェリーで別府を回るなら、そこからどうやって船に戻るかの事前確認が必須です。バス路線図を見ると、なんとなく「別府駅に戻って、そこから港に行くバスに乗り継ぐ」のが安全に見えます(実際それは正しいです)が、たとえば鉄輪バスセンターから「さんふらわあターミナル別府前」へ行くには、亀の井バスの「20」「16」「16A」の各系統で戻れます。明礬方面と鉄輪は「5」「24」「41」の各系統で接続しています。

 別府のバス路線を調べるなら「べっぷぅ~に。」も便利です。亀の井バスと大分交通の路線、停留所、時刻表をまとめて確認できます。さらに当日は「バスどこ大分」で、バスの接近状況や到着予想時刻まで確認できます。フェリーのように「何時までに絶対戻る」という制限がある旅行では、このリアルタイム情報がかなり役立ちます。

別府駅から徒歩約2分の「駅前高等温泉」。別府市の文化財調査では、現存する建物は大正15年(1926年)4月12日落成の木造2階建てで、北方ヨーロッパ風のハーフティンバー様式を取り入れた洋風建築とされる。通常は朝8時から営業しているため、7時55分に別府へ着く土曜朝の舟遊でも、駅へ向かう途中でひと風呂入れてから鉄道移動を始められる。2階では宿泊も可能だ。

現在の「ぬる湯」。駅前高等温泉には、泉質の異なる「あつ湯」と「ぬる湯」があり、どちらかを選んで入浴する。かつては「高等湯」と「並湯」という区分があり、現在のぬる湯側が高等湯だったとされる。舟遊で滞在時間をほとんど取れない場合でも、別府らしい共同温泉を旅程に組み込みやすい。

駅前高等温泉の建物内部。別府市の調査では、大正期に建てられた洋風温泉建築として現存する貴重な例に挙げられている。浴場だけでなく、木製の階段や手すり、洋風の窓など建物そのものにも当時の造りが残る。2階は現在も宿泊に使われており、「共同浴場に入り、その建物にそのまま泊まる」という、現在のホテルとはかなり違う別府の温泉宿泊文化も残している。

 なお、明礬へバスで向かうとき注意点を1つ。路線図を見たときに「APU(立命館アジア太平洋大学)行きなら、途中にある明礬も通るだろう」と思ってしまうかもしれませんが、APUへ向かうバスには複数の事業者・経路があり、亀の井バス「24」系統のように鉄輪、海地獄(うみじごく)、明礬を通ってAPUへ向かう便がある一方、明礬を通らずAPUへ直行する系統もあります(むしろ、そちらのほうが便が多い)。実際、何を隠そう私も、「APU行きだから同じだろう」という思い込みで乗ってしまい、途中で経路の違いに気づいて乗り換えることになりました……。

明礬温泉は標高約320mの山間にあり、手前には温泉の噴気を利用して湯の花を製造する「湯の花小屋」、その向こうには別府明礬橋、さらに別府湾と高崎山まで見渡せる。鉄輪が扇状地の中腹に広がるのに対し、明礬はさらに山側へ上った、別府湾を見下ろす高所の温泉地であることが分かる。

レストランは早めに、風呂は時間をズラすのが肝要

 最近は、内航カーフェリーがけっこうなブームになっていて、多くの船客でにぎわっています。そういう船内では、ちょっとした立ち回りを意識するだけで、より快適に過ごせます。

 大阪―別府航路に就航している「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」のレストランで人気なのが、窓側にある2人用ブース席です。競争率も高く、夕食時にのんびり向かうと、だいたい先客がいます。そのため、この席を狙うなら、乗船→客室へ荷物を置く→そのままレストランへ、というムーブが必須です。

「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」のメインダイニング。レストラン営業終了後は、乗客が自由に使えるオープンスペースとして開放される。相部屋仕様のツーリスト利用の時は、航海中にゆっくり過ごせる貴重な空間として使える。

メインダイニングの右舷窓際に並ぶ2人用ブース席。プライベートな空間で海を眺めながら利用できるため人気が高く、夕食時には埋まってしまうことも多い。この席を確実に利用するなら、乗船後に荷物を客室へ置いたら(乗船して荷物を持ったまま並ぶことは禁止されている)、そのままレストランへ向かうのがコツだ。

「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」で注目されている「瀬戸内ビュッフェ」。定番のさんふらわあカレー、大分名物の「りゅうきゅう」や「とりめし」、船客の評価が高い中華系総菜に刺身、サラダ、デザートまで、ひと通り持ってくるとこれぐらいの量になる。デザートでは、さんふらわあがアピールしているチョコレートファウンテンもオススメで、アイスクリームもとてもレベルが高く、食べれば驚くこと請け合い。

 乗船直後は、自分の客室(もしくはベッド)を探したり荷物を整理したり、デッキへ出て出港シーンを見たりする人が多い時間帯。その間にレストランへ向かうと、窓側席を確保できる確率がぐっと上がります。もっとも、出港風景は船旅気分を爆上げするので、見逃したくないところではありますが。

 大浴場も同様で、「みんなが入りそうな時間」を避けてゆっくりしたいところ。乗船直後、レストラン営業終了前後、そして朝の入浴開始直後は、(個人的な感覚ですが)混雑している印象があります。一方、出港してしばらくたち、特に船内イベントが始まる時間帯は比較的空きやすく狙い目です。

 景色では、大阪発便の右舷側に注目したいところ。明石海峡大橋へ向かう途中、神戸市街の夜景に加えて、六甲山系の市章山や錨山の電飾を見ることができます。そして、明石海峡大橋は、毎正時(1時00分、2時00分、3時00分のように0分ちょうどの時間)から5分間だけ、「虹」の時報ライトアップを実施しています。船の通過時刻とうまく重なれば、七色に光る橋を船上から眺められます(そして、だいたいその時間に通過してくれる)。

 なお、これは完全に運ですが、過去には明石海峡大橋の通過時間に、ほっともっとフィールド神戸の花火がちょうど重なったこともありました。

「さんふらわあ くれない」から望む夜の明石海峡大橋。橋は通常のライトアップに加え、毎正時から5分間「虹」の時報ライトアップを実施している。金曜と土曜の大阪発便では航行時刻がうまく重なっているので、このように色を変えた橋を船上から見ることができる。通過時刻は運航状況によって前後するので、少し早めにデッキへ出ておきたい。

明石海峡大橋へ向かう途中、「さんふらわあ くれない」の右舷側に見える神戸の夜景。海沿いの市街地だけでなく、六甲山系には市章や錨、「KOBE」の電飾も確認できる。橋の通過だけを待つのではなく、その少し前から右舷側を見ておくと、神戸港から山側までの夜景をまとめて眺められる。

明石海峡大橋を通過するタイミングで、偶然「ほっともっとフィールド神戸」の花火が重なったときの1枚。橋の主塔越しに打ち上げ花火が見えるという、狙って再現するのは難しい景色だった。神戸開催の試合で花火イベントが設定されている日なら、航行時刻と重なる可能性もあるので、右舷側を確認しておく価値はある。

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九州縦断ダイヤパズルを解いて「弾丸&舟遊」をコンプする

 もう一つ試した「舟遊」プランとは、大阪―別府または神戸―大分の瀬戸内海航路と、大阪―志布志の太平洋航路を片道ずつ組み合わせるプランで、条件を満たせば復路の旅客基準運賃が50%割引になります。

 舟遊では、途中で九州に泊まってもかまいません。別府や大分で1泊してから南へ向かったり、鹿児島で観光して翌日の船で大阪へ戻ったりすれば、旅程はかなり組みやすくなります。もちろん、弾丸フェリーのように現地0泊・船中2泊の“弾丸フェリー”日程でも、復航割引は同様です(弾丸フェリーと舟遊の割引は重ならないことに注意)。

 ということで、「日程に余裕がない貧乏暇なしなフリーランスライターの私でも、現地0泊で瀬戸内海航路、九州縦断、そして太平洋航路まで一気に楽しめるのか」を試してみました。ルートは、大阪を夜に出て、翌朝に別府へ到着。その日のうちに九州を縦断して志布志まで移動し、夕方には志布志―大阪航路に上船。現地では1泊もしません。

 地図で見ると、「別府から鹿児島方面へ移動して、志布志から帰ればいい」だけなので単純そうに見えます。最初に考えていたのは、別府から日豊本線をそのまま南下し、宮崎方面から日南線へ入って志布志へ向かうルートです。地図を見ても素直ですし、運賃も比較的安く済みます。

 ところが、実際に時刻表を当てはめると、曜日によっては大変な事情に出くわします。今回、別府へ到着したのは土曜日。金曜日に大阪を出港した船(このときは「さんぶらわあ くれない」に乗船)の土曜接岸は別府7時55分着です。一方、その日の志布志発・大阪行きは18時30分出港で、徒歩客は17時30分までに乗船手続きを済ませる必要があります。この条件で別府駅から宮崎方面へ南下し、日南線を乗り継ごうとすると、志布志港での同船手続き締め切りまでに、同日中に到達する旅程が成立しませんでした。

 陸路を使って土曜日に志布志から出港する「さんふらわあ」に乗船するには、別府から特急で小倉へ向かい、そこから新幹線で一気に鹿児島中央まで南下。そこから、商船三井さんふらわあが案内する志布志までのシャトルバスに乗るしかありません。特急料金と新幹線料金が加わるので、最初に考えていた宮崎回りより明らかに高くなります。ぐぬぬ。

別府駅9時45分発の特急「ソニック」で小倉へ北上。小倉で山陽・九州新幹線に乗り換えて鹿児島中央まで南下し、14時40分発のシャトルバス「さんふらわあライナー」に接続。バスは16時43分ごろに志布志港へ到着し、土曜日ダイヤの18時30分発「さんふらわあ さつま」の徒歩客の乗船手続き期限17時30分にも間にあった(宮崎・日南線経由では間に合わない)。

 鹿児島中央から志布志港へは、高速シャトルバス「さんふらわあライナー」が利用できます。鹿児島中央駅を月~土曜14時40分、日曜13時55分に出発し、志布志港まで約1時間40分。フェリー利用者は事前予約すれば無料で乗車できます。

 このバス移動では、霧島市周辺から錦江湾(きんこうわん)越しに見える桜島が迫力ある景観として知られていますが、桜島が見えたら「おお、桜島だー」で終わらず、その左側も探してみてください。空気が非常に澄んだ日には、その左側のさらに遠くに「薩摩富士」こと開聞岳(かいもんだけ)が見えることがあります(私、開聞岳みたもん! ……ですが、反対側座席で撮影できず)。

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現地0泊は本当に安い?

 ちなみに、「現地0泊ならホテル代がかからないから安い」と思いがちですが、舟遊では必ずしもそうとは限りません。

 別府から志布志へ同日中に移動しようとすると、曜日によっては、今回のように宮崎経由では乗船時間に間に合わず、別府→小倉→鹿児島中央と特急+新幹線を使う必要が出てきます。記事執筆時点の通常運賃ベースでは、この陸路が約1万6700円。一方、時間に余裕をもたせて宮崎方面で1泊し、翌日に日豊本線・日南線経由で志布志へ向かえば、鉄道・港までの移動費は約9700円に収まります。

 差額はおよそ7000円。つまり、7000円以下で宿泊できれば、1泊したほうが総額でも安くなる計算です。

「ちいかわ」で船旅に興味を持った皆さんへ

 往復同室利用や舟遊は、今回試したように、単に大阪と九州を往復するだけの旅ではなく、船の入港時間と出港時間に合わせて路線バスや鉄道をつなぎ、船内でも食事や入浴の時間をずらしてみるといったカスタマイズを加えることで、“旅程そのものを組み立てて楽しめる船旅”に変えてくれます。

 「ちいかわ」とのコラボをきっかけに、初めて「さんふらわあ」の船旅に関心を持った人にも、キャラクターやグッズに加えて、こうした“船旅の遊び心”も楽しんでもらいたいなあ、と思うのでありました。

志布志から到着した「さんふらわあ さつま」が、大阪南港のさんふらわあターミナルへ接岸する直前。ブリッジウイングの向こうには、先に別府から帰港していた「さんふらわあ くれない」が見える。大阪から「くれない」で別府へ渡り、九州を鉄道とバスで縦断して志布志へ向かい、「さつま」で大阪へ戻る。現地0泊でも、別府航路で九州に入り、志布志航路で大阪へ戻るところまで、2泊3日で回れることが実証できた。