網の上に、大きなカルビが1枚。焼肉店のロースターかと思ったら、加湿器でした。「焼肉きんぐの福袋2027」に入るオリジナルグッズです。なぜ焼肉店が加湿器をつくったのでしょうか。担当者に聞くと、肉の「サシ」にまでこだわった開発の裏側が見えてきました。

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 福袋は5000円。6000円分のクーポン券と、加湿器や肉柄のバッグなどグッズ5点が入っています。11月4日から公式アプリや公式サイトで抽選を受け付けています。クーポンは500円券が12枚。会計3000円ごとに1枚使え、6枚ずつ有効期間が異なります。

「焼肉きんぐの福袋2027」を発売
6000円分のクーポン券(500円×12枚)
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なぜ加湿器なのか

 そもそも、なぜ加湿器なのでしょうか。担当者によると、グッズ選びの基本は「焼肉きんぐっぽさ」と「誰でも使えること」。さらに「クスッと笑えること」「欲しいけれど自分ではなかなか買わないこと」を条件に加え、検討したそうです。

 目玉となるグッズの候補は10個以上。肉柄のテディベアや、名物メニューの壺をモチーフにしたスープジャー、焼肉のにおいの入浴剤も挙がりました。その中で、実用的な加湿器と店の名物を組み合わせる案が、社内で最も反響がよかったといいます。

焼肉きんぐオリジナル加湿器
試作を何度も繰り返した

 ただ、社内では「本当にきんぐカルビを再現できるのか」という心配の声もありました。

 こだわったのは、肉だけではありません。土台となるロースターも、店のものにそっくりな形を目指しました。縁の立ち上がりや網の見た目など、細かな部分まで工場と何度も試作を重ね、店にいるような雰囲気を楽しめるようにしたそうです。

 網に載せる肉も、最初から決まっていたわけではありません。厚切り牛タンや通常のカルビも模型を作って比較。最終的に、形のインパクトが最も強く、看板商品でもある「きんぐカルビ」を選びました。

 そこから、肉の色や脂の入り方、赤みを再現するため、試作や表面に柄を写すテストを約10回繰り返しました。

 写真だけでは、赤身と脂がどのように入り交じっているのか、細部まで分からなかったといいます。そこで、実際に使う肉の部位全体を紙に大きく印刷し、色味を確かめたこともあったそうです。加湿器づくりなのに、向き合っていたのは肉の見え方でした。

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「さりげなく」とはいっても

 これほど肉の見た目にこだわった加湿器を、どこで使ってほしいのでしょうか。担当者が挙げたのは、自宅に加えてオフィスのデスクでした。

 「さりげなく焼肉に誘ってもらえるような」使い方も楽しんでほしいといいます。

 約10回の試作やテストを重ねたカルビです。「さりげなく」とはいっても、なかなか目立ってしまいそうです。

担当者は「オフィスのデスクに置いてほしい」と話す
福袋に入っている店舗デザイン「アイラップ」