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» 2005年02月10日 23時51分 公開

「携帯で萌え」には理由がある〜テクモ

「DOA」で知られるように、美少女ゲームには定評があるテクモ。そのテクモが、本腰を入れて携帯向け美少女ゲームに取り組んだという。その理由は?

[杉浦正武,ITmedia]

 テクモといえば、「DEAD OR ALIVE」シリーズでも知られるとおり、いわゆる美少女ゲームに強いゲームメーカー。そのテクモが、携帯向け美少女ゲームに進出した。2月10日に配信開始された「もえすご。」がそれだ。

 タイトルから分かるとおり「萌え」にフォーカスしたゲーム。開発の狙いを、テクモのブロードバンド&モバイル事業部プログラマー、道野聡仁氏に聞いた。

PHoto (C)TECMO,LTD.2005

携帯向け美少女ゲームは未開拓

 もえすご。は、すごろくでライバルたちとヒロイン「天野しえ」を奪い合うゲーム。サイコロを振って天野しえと同じマスにとまると、彼女を連れて歩くことができる。ライバルに追いつかれると、彼女を持っていかれてしまう……という流れだ。一緒に行動していれば会話が発生し、シナリオが進んでいく。

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 シナリオをすべてクリアすれば、グッドエンディングを迎えられる。もちろん隠し画像なども用意されており、全て画像を揃えるにはある程度の「やりこみ」が必要になる。

 道野氏は開発を手がけた理由を、単純に「元から興味があったから」だと話す。「(アイデアとして)“萌え”が先にあって、それをゲームと融合させた」。内容はすごろくゲームだが、ヒロインとの会話がメインコンテンツになっているという。

PHoto

 同氏はまた、携帯向け美少女ゲーム市場は「開拓されていない」とも話す。携帯が高機能化し、高画質のコンテンツを作れるようになってきた。この状況をうけて、PCの美少女ゲームユーザーを携帯プラットフォームに移行させるべく、各社とも徐々に携帯向け美少女ゲームを出してきている。それでも、ゲームの内容は“薄い”ものが多いと道野氏は話す。

 「もえすご。では作家(ライター)さんにシナリオを書いてもらっているが、2人のライターを使っている。モバイルゲームではこうした体制をとっているゲームはないのでは」

 開発費は明かされなかったが、携帯オリジナルのゲームとしてはかなりの額をかけているという。

「落としきり」にしたための制限

 携帯ゲームの開発では、通信機能を使うかどうかが方針の分かれ目になる。もえすご。では通信は使わず、どこでも手軽にプレイできるようにしている。

 そこで問題になるのがアプリ容量だ。もえすご。はBREWアプリだが、600Kバイトの容量にゲームを詰め込む必要が出てきた。

 「美少女ゲームは、絵が勝負。しかし高画質な絵はファイルサイズがかさむ。最初に想定したものでは無理だということで、苦労した」

PHoto

 萌え系ゲームは、ユーザーの細分化する好みに合わせることが重要だと言われる(2004年9月7日の記事参照)。これは、ヒロイン役として「姉系」「妹系」など多彩なキャラが必要となることを意味する。

 だが、各キャラクター別にシナリオを用意すると、ファイル容量にひっかかってくる。今回、もえすご。では“平均的萌えキャラ”を立てることで、シナリオ分岐を多くした。「天野しえは、最大公約数のキャラ」

 道野氏は、ゲームが認知されればシリーズ化して、別キャラを立てることも考えていると話す。ほかにも、ゲームの「主題歌」となる着うたもサイトで無料配信するなど、随所にこだわりが見られる。

 あまりのこだわりぶりに「友人からは『お前はバカだろう』と言われている」。道野氏はそういって、笑った。

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