えっ、結婚できるサッカーゲーム!? 再び(2/3 ページ)
プレイヤーが介入できる2つの要素
肝心の試合シーンは、サカつくのように、基本的にはダイジェストを見るだけだが、プレイヤーが介入できる要素が2つある。ひとつは前作にもあった「フラッシュ・インパクトシステム(FIS)」。試合中、自分の選手がボールに絡む決定的な場面で発動し、映像に合わせてタイミングよくボタンを押すとプレイが成功する。
もうひとつは「マッチアップ」。試合前にあらかじめ、相手チームから1人の選手を「ライバル」として設定しておくと、ゲーム中にその選手との1対1の勝負が起こる。制限時間内に、相手と自分のパラメータを見比べ、パス、ドリブル、シュートなどから勝てそうな選択肢を選んで勝負。自分がどのプレイが得意か、相手がどんなパラメータかを試合前に把握しておくことが、勝利へのカギだ。
この2つの要素は、1試合に1度あるかないか。試合の展開が有利になるばかりか、成長にも大きく関わる重要なシステムだけにキッチリと成功させたい。どちらもゲーム性の面では単純なものだが、「ここで結果を出さなくては、自分の身が危うい」なんて場面では、かなりのプレッシャーがかかる。選手になりきることで、このちょっとしたアクセントも驚くほど切実に迫ってくる。
サッカー部分はおおよそこんなところ。あとは、凄腕の代理人を雇って一流クラブへの移籍を目指してもいいし、ひとつのクラブに長く留まってキャプテンとなり、補強や戦術に口出しする、なんてのもいい。5カ国のリーグすべてで優勝し、さらに各国代表としてインターナショナルカップを制覇する、といったとんでもない夢を目指すのもアリだ。選手の能力に見合った目標を自由に掲げて、サッカー道を極めてほしい。
結婚という名のゴール
“人生”というからにはプライベートも満喫したい。特に重要なのは結婚だ。オフシーズンに、街で出会った女性とデートを重ね、告白して結婚する。凝った作りではないので、一見ただのオマケかと思うが、ここが本作のポイント。というのも、息子にサッカー選手としての夢を継がせることができるからだ。
子どもの能力値は、両親の能力や国籍、性格によって決定される。さらに、クラブで友人になった優秀な選手をインストラクターにつけて鍛えることも。サッカー版ダビスタと呼びたくなる理由もわかる。現実のサッカー界では、親子ともに名プレイヤーというケースはあまり聞かないが、本作なら十分に実現可能だ。
また、今作からは新たに事業が展開できる。ブランド事業、レストラン事業、競走馬育成事業などなど……。出資の依頼に応えてお金を払えば、あとで大金になって戻ってくる、かも(?)。一流選手になれば年俸もうなぎのぼり。お金の使い道が増えたことは、やりがいにもつながる。前作同様、高級マンションを買ったり、外車を揃えたり、セレブなインテリアを集めたり、散財もまた人生。
本来なら各国語の教材、フィジカルケア用品といった、選手生活を支えるサポートアイテムにお金をかけるべきなのだが……。ただし、プライベートコマンドは、オフシーズンとなる6月2週、8月3週、8月4週の年3回のみ。やや物足りない気がした。
山狭浩次、ヨーロッパを席巻する
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