「ICO」から4年……。この感覚を待っていた! 「ワンダと巨像」:東京ゲームショウ2005――SCEブース
「ワンダと巨像」試遊台は全部で6台。常に誰かしらがプレイしているといった状態で、ファンの期待の高さがうかがえる。実際にプレイしてみたので、さっそくご報告!
「ICO」ファンのみなさま、お待たせいたしました!
1年前のタイトル発表からゲームファンの期待度が高かった「ワンダと巨像」(以下、ワンダ)。ソニー・コンピュータエンタテインメントが誇るアクションアドベンチャー「ICO」はその独特の静謐な世界観とシンプルで力強いシステムとストーリーが好評を博した。あれから4年。「ICO」を制作したチームが再結集してつくられたワンダに熱い視線が注がれるのは無理からぬ話だ。
実際にプレイをしてみた。まず何をしてよいのかわからくて適当にボタンを押していたら馬を呼んで乗ってしまった。コンパニオンのお姉さんに「馬は呼ばなくていいですよー」とご指摘を受ける。遺跡らしきものがあるのでそこに入りたいのだが「入れないなあ」と壁にあたっていると、ふたたびコンパニオンのお姉さん。「中に入るのではなくて外壁を伝って登っていってくださーい」とのこと。ああ、そうか。「ICO」はしっかりがっつりクリアした筆者なのに、その感覚を忘れていた。確かによくよく探すと登れるツタがあったのでR1を押したままにしてよじ登る。
基本的な移動は△のジャンプとR1を押したままでのよじ登りとかしがみつきとかを駆使することで何とかなる。あるところでは柱の途中に手をかけた状態でその柱を180度ぐるりと移動し△をため押しして離した瞬間に向こう岸にジャンプするなど、けっこう複雑な操作が要求される。慣れでどうにでもなるだろうし、一度覚えれば癖になりそうないい動きをしていた。そしてグラフィックが醸し出すこの世界観はまさに「ICO」印! わくわくするような遺跡の探検を体験できた。
さて。遺跡をひたすらよじ登り最上段に到着したら、ついに巨像が登場! ○ボタンで剣をかざすことで巨像の弱点が分かる、とあったのでさっそく試してみた。目の前にいる巨像の弱点は頭。しかし自キャラの7、8倍はあるであろう巨像の頭にどうやって攻撃を加えればいいのだろうか。試行錯誤しているうちに踏まれたり蹴られたりしてこちらに大ダメージが。巨像の足から何とか上に登っていこうとしたが、その途中で敢えなくゲームオーバー。約10分の体験はあっというまに終わってしまった。
圧倒的なグラフィックがまず目をひくワンダ。巨像と初めて対峙したときの興奮は「ICO」の臨場感ともまた違った新しい魅力だったように思う。ただ、間違いなく「ICO」の魂はこのタイトルに受け継がれている。世界観や自キャラの動きなど、随所にあのテイストがちりばめられていた。10月27日の発売まで秒読み段階にあるワンダ。その世界に浸れる日はすぐそこまで迫っている。
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