まずはVirtual PC 2004でDOSゲームを復活させる勝手に連載!「レトロ“PC”ゲームが好きじゃー」(1/3 ページ)

ゲイムマンの人気連載「レトロゲームが大好きだ」のPCバージョン。しかし、そこは「勝手に連載」なので、相変わらずの「自分本位」ネタになるのでご勘弁を。ゆえにサブタイトルも「レトロ“DOS/V”“PC”“ウォー”ゲームが好きじゃー」が正しいことになる。PC-9800系ゲームを期待されたみなさん、あしからず。

» 2005年10月28日 18時26分 公開
[長浜和也,ITmedia]

PCウォーゲームとゲーマーの不幸

 PCのミリタリーゲームの主流、となると「FPS」に「RTS」となる。1兵士の視点からすればFirst Person simulatorの臨場感は私の心拍数をギュンギュン上げてくれるし、画面一杯に展開した軍団が隊列を組んでザックザックと動き回るRealTime Simulationの演出は実に素晴らしい。

 ボードの世界では、日本であれ本国アメリカであれ「ウォーゲームは衰退した」という声がずいぶんと聞こえてくるが(でも、日本語で読める商業雑誌が複数あって、かなりの頻度で日本語のウォーゲームが出版され、ゲーマーがインターネット上で精力的に情報を発信している今の状況を見ていると、ひところよりはずいぶんと活気を見せているように思うのだがなあ)、PCゲームでリリースされるタイトル数をカテゴリーごとに分けてみると、ミリタリー系ゲームタイトルの需要はずいぶんと多いと考えていいだろう。

 ただ、「へクスとターン」というボードの世界からウォーゲームに入ってきた私としては、RTSやFPSが見せてくれる「それっぽさ」に「なんとなく求めているもとと違うのよね」と感じてしまうのも否めない。ゲームとしてはもちろん面白いし、当然やっていて楽しい。これは間違いない。でも、本や雑誌を通して自分が知っている「歴史としての戦争」とは、大分違う展開になってしまう。そこが「求めているのとは違うのよね」という印象に結びついてしまうようだ。

私が生まれて初めて入手したウォーゲームはこの「VICTORY IN THE PACIFIC」と「MIDWAY」であった。映画「連合艦隊」の帰り道に購入しました、というベタなエピソードはおいといて、ウォーゲームのシンボル「へクス」と「CRT」(戦闘結果表)がないじゃないか、という突っ込みは正しく、かつ鋭い

 みんながみんなそう、とはいわないが、多くのボードウォーゲーマーにとって「自分が知っている事実の擬似体験」というあたりが、この種のゲームにのめりこんだ(あるいは道を踏み外した)「ツボ」だったのではないだろうか。そういうゲーマーは「当事者と同じような体験をさせてくれる」ルールなりデータなりデザインなりをゲームに求める。では「当事者と同じような体験」とは何か。それは「その局面に居合わせた当事者たちと、同じような思考を経て自分の判断を下す」ことであって、「同じような思考」がどれだけ再現されているか、がウォーゲームの「それっぽさ」に影響しているのではないか、と私は考える。

 ゲームとしては文句なしに面白かった大戦略と信長の野望(とそれに続く一連のシリーズ)だが、残念ながらそういう意味では、私の求める「それっぽさ」を満たしてくれることができなかった。そういう私が、海外で発売されているIBM PC互換機用のウォーゲームに「ボードウォーゲーム的それっぼさ」を見出して、DOS/Vマシン(いや、最初はDynaBookの英語モードでしたが)にはまっていったのは、当然といえば当然であった。

 昭和の末期から平成の初期にかけて、海外のゲームタイトルを積極的に取り寄せていた秋葉原のソフトショップ「オーク」のおかげで、日本でも容易に「海外のPCウォーゲーム」が入手できるようになっていたが、そのような海外産PCウォーゲームにとって「PCゲーマーのPC“シミュレーション”ゲームは大戦略や光栄のシステムがすべてであった」「ボードウォーゲーマーのPC“ウォー”ゲームは大戦略や光栄システムがすべてであった」という日本の特殊事情は不幸の始まりであった。ボードゲームを踏襲したデザインはPCゲーマーに敬遠され、PCゲームであるというだけでボードウォーゲーマーに敬遠されてしまったのだ(とくに後者は致命的だった)。

秋葉原の「オーク」はPCウォーゲームが入手できる日本で唯一のショップだった。しかし、そこでも入手できないゲームタイトルとなると、雑誌「COMPUTER GAMING WORLD」の広告をみて「FAX」(メールではない)で注文するしかなかった。CIPS&BITSが大手であったが、私はウォーゲームタイトルが充実していた「Viking Software」を重宝していた。見開き右ページの広告には「CARRIER STRIKE」「CARRIERS AT WAR」のパッケージが見える

 おかげで、ネットコミュニケーション(平成の初期においてはインターネットの商用サービスは一般的でなく、Niftyなどの商用ネットでこの手のニッチな会話をするほかなかった)で海外産PCウォーゲームの話をしようにも、ウォーゲーマーのフォーラムから無視され、PCゲーマーのフォーラムからは相手にされず、という、実に「すっぽり抜け落ちた」カテゴリーであった(そういう意味で、Nifty-ServeのFCGAMEPフォーラム第7会議室の面々には深く感謝するのであります)。

 さらに、平成の初期に登場した多くのPCウォーゲームタイトルが「DOSベース」「Windows 95/98ベース」だったことが不幸に輪をかけてしまった。日本語Windows Meの登場以降、これらのDOSゲームはコンベンショナルメモリを確保することができなくなり、いまや「持っていても遊べない」という状況に陥ってしまったのである。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小泉進次郎、生後3カ月の長女を抱く姿に「貴重なパパの顔」 2023年末には小泉元首相の“幸せじいじ姿”も話題に
  2. 庭にアジサイがあるなら知っておくべき!? 春になる前に急いでやりたい“大きな花を咲かせる”お手入れ術に反響続々
  3. 生まれたばかりの孫に会いに来た両親、赤ちゃんを見た瞬間号泣し…… 幸せあふれる光景に「一緒に泣いちゃいました」
  4. つんく♂、「僕の大好きな妻」と元モデル妻の貴重ショット公開 「めちゃくちゃお綺麗」と反響
  5. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  6. 「ずっと手を触って」「強烈な口説きが」 グラドル、元K-1王者のセクハラ行為を“告発”→反論しバトルに 「引っ込んどけよロバは」謎の容姿罵倒で流れ弾も
  7. 2歳娘、帝王切開で入院するママの前では強がっていたが…… 離れてから号泣する姿に「いじらしくて可愛くて朝から泣いた」
  8. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  9. 長女と赤ちゃんの夜のルーティンが「可愛いしか言えん」 愛が強すぎな姉から逃げる姿に「嫌いじゃないのねw」「素敵な姉妹」
  10. 「ほんと愛でしかない」「心から尊敬します」 “6男7女の大家族”うるしやま家のスーパーママ、“15人分のお弁当作り”が神業レベルで称賛の声
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」