ムームー星人の悲哀「ジャンピングフラッシュ!」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)
この時期、ジャンプといえばあれしかない!
ロビットがジャンプしたときに見える景色を、実際の風景で再現してみようと思い、すごく高い所へ行こうと考えた。
せっかくだから、“ジャンプ”に絡めた場所にしよう。今の時期に“ジャンプ”といったら、あそこへ行くしかないだろう。
長野オリンピックの舞台となった、白馬ジャンプ競技場だ。
そのために私は、スーパーあずさに乗っていたのである。
信濃大町を過ぎたあたりから、地面は真っ白。降っていた雨も雪になっていた。
14時5分頃、白馬駅着。大雪である。ちょうど止まっていたバスに乗って5分後、八方バスターミナルに到着。
そこまでは良かったが、地図で見たら近そうだからと、ジャンプ競技場まで歩いてみたら、これがもう大変。寒いし、雪は強いし、歩道に雪が積もっていて、かかとが埋まる。
ただ歩いているだけなのに、心臓が早鐘のように鳴っている。
地図には階段が描かれていたが、階段も観客席も雪に埋まって、大きな塚になっている。
少しだけ頭を出した手すりをつかんで塚を上り、ようやく白馬ジャンプ競技場までたどり着いてみたら、
この後、リフトとエレベーターでスタート地点まで上って、景色を撮って“2段ジャンプの視点”を再現しようと思っていたが、この天気でリフトはつらいし、上っても多分何も見えないだろう。
さっさと下りて、近くにある観光案内所で休む。やっと頭に血がめぐってきた。
帰りも雪の降る中、旅館街を歩く。20分ほど歩いただろうか、ようやく見えてきたバスターミナル。
またちょうどバスが止まっていたので、急いで駆け込んだ。
「無事生き長らえた」という思いがした。
ただ、この雪の中でも、すぐ近くのスキー場では元気に滑っている人が何人かいた。あの体力はすごいと思う。
高性能を無駄遣い! おバカムービー満載
90年代半ば頃は、テレビゲームを“マルチメディア”の一角としてとらえる考えがあり、実際3DOは“マルチメディアマシン”としての性格が強かった。しかしプレイステーションは、あくまで“ゲーム機”としてのスタンスを貫いた。
そのため、価格を低く設定し、ゲームソフトメーカーへのアプローチも積極的に行なった。これが成功につながる、大きな理由だったといわれている。
「ジャンピングフラッシュ!」では、オープニングや、各ワールドクリアー後にムービー画面が表示され、一見いかにもマルチメディア的ではある。だがそのムービーは、遊び心に満ちあふれており、ゲームそのもののカラーを壊していない。むしろゲームらしい明るさを付与している。
プレイステーションの高い性能を使って、“きれいな映像を作る”ではなく、“おもしろい映像を作る”という方向に力を注いだのだ。私は個人的に、こういうムービーが大好きだ。
オープニングムービーから、そのおもしろさは全開。何といっても、講談師・宝井馬琴氏によるナレーションが素晴らしい。
「静かに眠る星々の、底に埋もれる黒い影。泣く子も黙るマッドな男、悪の科学者アロハ男爵。
巨大ロボット・クラゲラー、平和な星を切り取って、造るはアロハの大別荘、これが恐怖の悪巧み。
地元の人の苦情を聞けば、処理が充実、宇宙市役所。それゆけ! みんなの公共機関。頼むぜロビット、ジャンプでGO!」
ロビットが各ワールドをクリアーしたときのムービーも変だ。主人公のロビットではなくて、敵キャラであるムームー星人がメインなのである。
ムームー星人たちが、「変なロボットにやられちゃったムー」「ぴょんぴょん跳ねやがってムー」「男爵様、機嫌が悪いムー」などとボヤくのだ。……しかも居酒屋で。
敵の大ボス・アロハ男爵の手下でありながら、かわいらしい外見と、サラリーマン的悲哀を併せ持ったムームー星人。彼らはたちまち人気者となり、初期プレイステーションの看板キャラクターとなった。
ハードの売りとなる性能を生かしたアクション。
他機種に移植されず、そのゲーム機の看板となったこと。
「ジャンピングフラッシュ!」は、プレイステーションにおいて、マリオやソニックに匹敵するアクションゲームとしての地位をつかんだのだった。
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