連載
» 2006年02月07日 16時49分 公開

ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:ムームー星人の悲哀「ジャンピングフラッシュ!」 (1/3)

初期のプレイステーションには、次世代ゲーム機競争を勝ち抜いたあととは違った、独特の雰囲気が漂っていたように思います。今回はそんな時代のヒット作「ジャンピングフラッシュ!」を取り上げてみました。

[ゲイムマン,ITmedia]

プレイステーションがこんなに売れるとは思っていなかった

 豊田−八王子間で線路内に人が入った影響で20分遅れとなった、特急スーパーあずさ11号に乗る。

 乗っている間に、この原稿を書くことにしよう。今回取り上げるゲームは、1995年に発売された、「ジャンピングフラッシュ! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)だ。

画像 ちなみに私がスーパーあずさに乗っていた時間は約3時間。日帰りだったので現地滞在はわずか2時間だ。どこへ行ったかは後述

 プレイステーションが発表されたときは、確かに衝撃的だった。

 雑誌では、ポリゴンで立体表示されたフォーミュラーカーの写真が公開されていた。それを見て、家庭用ゲーム機でアーケードの大型機(「ドライバーズアイ」や「バーチャレーシング」)以上のポリゴンが動かせるのかと驚いたものだ。

 ただし私は、任天堂の優位は揺るがないだろうと思っていた。当時「マイコンBASICマガジン」で書いたことがあるが、

「マリオがプレイできるのは任天堂機だけだし、ソニックができるのはセガ機だけ」

 プレイステーションで、「スーパーマリオ」シリーズや「ソニック」シリーズのようなキラータイトルは、そう出ないだろうと思っていた。

 実際、先行して発売された“次世代ゲーム機”の、3DOやレーザーアクティブ、またプレイステーションとほぼ同時期に発売されたPC-FXは、ソフトの不足から苦戦を強いられた。

 1994年、プレイステーションが発売され、ナムコの「リッジレーサー」がアーケードから移植された。立ち上げ時からのナムコの参入は確かに大きい。「リッジレーサー」は、ハードの性能をまざまざと見せつけた。

 しかしナムコは過去、PCエンジンにも早い段階から参入していたし、メガドライブでもソフトを出していた。それでも任天堂の優位は動かなかったし、いずれ任天堂の新機種が発売されたら、ナムコも参入するだろうと思った。

 どんなにきれいな映像だって、やがて見飽きる時が来る。ポリゴンが動かせるからといって、それがゲームのおもしろさに直結するわけではない。私はそう考えていた。

 「ジャンピングフラッシュ!」が出るまでは。

画像 「ジャンピングフラッシュ!」では、決められた道筋は特になく、フィールドを自由に動き回れる

プレイステーションの機能を生かしたゲームシステム

 「ジャンプして敵を踏みつぶして倒す」というアクションは、はっきり言ってスーパーマリオと同じである。だが、フィールドが立体となったことで、まるっきり違うゲームになっている。

 “ポリゴンを使った立体CGの表示に秀でている”という、プレイステーションの特性を生かし、「プレイステーションならではのアクション」を追求したことで、「ジャンピングフラッシュ!」は、このゲーム機の看板タイトルとなり得たのだ。

 フィールドが三次元の空間で構成されており、主人公のロビット(うさぎ型ロボット)は、足場があってジャンプで届く距離なら、どこへでも進める。

 フィールド内にちらばっている4つのニンジン型ジェットポッドを取って、出口にたどりつけばステージクリアーだ。

 ロビットは、前方に弾を撃つこともできるが、威力が弱い。そこで、より強力な攻撃方法として、また移動手段として登場するのが、ジャンプである。

画像 足場さえあれば、ジャンプを繰り返すことで、かなり高い所まで行くことが可能

 ロビットは“3段ジャンプ”ができる。ジャンプ中にタイミング良くジャンプボタンを押すと、さらに高い所へ飛べる。さらにもう一度ジャンプボタンを押すと、一層高く飛び上がれるのだ。

 ユニークなのは、2段め以降のジャンプでは視点が変わること。最初のジャンプまでは、ロビットは水平方向(前)を向いているのだが、2段ジャンプをすると、ロビットは真下を向き、足元の様子が表示されるのだ。狭い足場に飛び乗るときに、たいへん便利なので、ジャンプは基本的に2段か3段で使うことになるだろう。

画像 2段・3段ジャンプで、真上からの視点になる。視界良好

 フィールドは、6ワールド×3ステージの全18ステージ。

 各ワールドの1、2ステージでは、敵を倒して得点を稼いだり、アイテムを入手したりするのも大事だが、それよりむしろ、フィールドのどこにポッドがあるのか探すほうがメインとなる。

 ステージごとに特徴があって、遊園地をモチーフにした楽しい感じのステージや、走ると止まりきれずに滑る氷のステージ、ジャンプがしづらい洞窟のステージなどがある。

画像 洞窟ステージではショットが役に立つ。アイテムとして入手できる特殊兵器も大事

 そして各ワールドのステージ3(ワールド6はステージ2も)は、ボスキャラとの一騎討ちだ。どのボスキャラもかなり手ごわい。

 フィールド画面だけでなく、脇に表示されるレーダーも見て、敵や敵弾がどこから来るのか、チェックする必要があるだろう。

画像 ワールド3のボスキャラが、何となくマイケルさんに似てる気がする。やーほやっほやっほ
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 自分のことを“柴犬”だと思っている猫ちゃん!? 犬猫4きょうだいの息ピッタリな「いただきます」がお見事
  3. 圧倒的疾走感ッ! 深田恭子、ドローン撮影のサーフィン動画が「うわぉ カッコいい!」「水を得た魚のよう」と反響
  4. セーラームーンを自分の絵柄で描く「sailormoonredraw」チャレンジ 漫画家やイラストレーターの美麗なイラストが集まる
  5. 印刷した紙がプリンタから次々消失 → 原因を突き止めた動画に爆笑 「紙隠し」「ピタゴラスイッチだ」
  6. 「イチャイチャ感半端ない」 ヒロミ、妻・松本伊代をヘアカットする動画が130万回再生超えの大反響
  7. 「パワポで作った」 離れると意味が分かる岐阜新聞の「Stay Home」広告が話題、制作したのはデザイン経験のない営業社員
  8. 仕事のLINEに「洗濯たたみましたほめてほめて!」 応募総数8000件の「LINE誤爆」最優秀作品が決定
  9. 「私も撮りたい、貸して!」と言われて娘にカメラを渡したら―― 26万いいねを集めた衝撃写真を御覧ください
  10. 「レターパックプラスがボロボロの状態で郵便受けに入ってた」 受領印必須のサービス、明らかな過失でも補償なし? 日本郵便に聞いた