「ラグナロクオンライン」日本最強ギルド決定戦「RJC2006」開催(2/2 ページ)

» 2006年05月23日 21時01分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

戦いの要は“教授”とクリエイターの火炎瓶「アシッドデモンストレーション」

 ROでは普段から攻城戦と呼ばれる、GvGが盛んに行われているが、こちらは100人単位がぶつかり合う大規模戦闘で混戦が多く、個人の技量というよりはどれだけ同盟ギルドを多く抱えているか、どんな良い装備品を身につけているかなどが勝敗を大きく左右してしまう。しかしRJC2006では1ギルドの人数が補欠を含めて10名、実際に出場するのは7名で、さらに職業への制限が設けられている。装備品は通常ならば手に入りにくいレアカードも含めて決められた資金内であれば何でも購入できるため、アイテムによる優劣もない。いわば真の実力者だけが勝ち進める、純粋なPvPなのである。

 昨年は全16ギルドが決勝トーナメントにこまを進めたが、1試合数分といえど準備時間も含めると結構な長丁場だったのも事実。今年は半分の8ギルドまでに絞り込まれていた。しかし2つのギルドが事前に出場を辞退しており、実際の試合数はさらに数が減っていたのが残念な点だ。

画像 こちらが会場に張り出されたトーナメント表。「Cafeteria」と「Penrir」は昨年の優勝・準優勝ギルドで、今年も決勝進出を果たしていることからその実力が分かる
画像 大会では、RJC2005では試遊台として設置されていた、オンラインゲーム筐体「ASTROCROSS BB」が使われた

 試合運びは大変スピーディで、ものによっては5分以内で決着がつく試合も見られた。1ギルドわずか7名という構成では、誰が欠けても厳しい戦いになり、2名から3名が戦闘不能になった時点で実質勝敗がついてしまう。主力を欠いてもなおの大逆転!といった試合は見られず、昨年の準優勝ギルド「Penrir」などはどういうわけか最初から5名での参加。2名差の溝を埋められないまま初戦で敗退してしまった。

 ジョブの構成はほとんどが、プリースト、バード、ウィザード、プロフェッサー、クリエイターの組み合わせ。設置魔法を無効化する「ランドプロテクター」の使い手「プロフェッサー」と、RJC2006から使用可能になった「クリエイター」新スキル「アシッドデモンストレーション」が今回の要だ。特にアシッドデモンストレーションDEF値を無視してダメージを与え、場合によっては一撃で沈められてしまうこともある。Cafeteriaを除く全ギルドがこのクリエイターをメンバーとして投入していることからも、ダメージディーラーとしてウィザードに並んで最重要視されているのが分かる。

 決勝戦はCafeteria対蒼天の光による3本勝負(2本先取で優勝決定)。蒼天の光もここまで勝ち抜いてきただけの実力はあるのだろうが、Cafeteriaとの圧倒的なプレーヤースキル差の前にストレート負けしてしまい、優勝ギルドはLokiのCafeteriaに決定された。

画像 試合前の買い物などを済ませる準備タイム。頭につけているのは対人攻撃力が増加する装備「アレ」
画像 一見真っ白で何も分からないが……よく見れば画面左はじではダンサーが「スクリーム」のスキルを発動。中央には大魔法の「ロードオブヴァーミリオン」と「ストームガスト」が炸裂している
画像 蒼天の光は別ブロック2ギルドが辞退しているため、自動的に決勝戦へと駒を進めることになった

画像画像 (左)2連覇を達成したCafeteriaのギルドマスター。(右)こちらは準優勝となった蒼天の光のギルドマスター
画像 最後は両ギルドと森下氏、ラグナロク娘、製作担当の廣瀬氏などもそろっての記念撮影。ちなみに森下氏の左横は、実況中継を担当したエンターブレインの中村氏である

 RJC2006の最終入場者数はのべ3000名を越え、昨年の2000名をはるかに上回る賑わいぶりだったようだ。RJC2007が開催されるかどうかは全くの未定だが、壇上でベストを尽くす出場者と、その試合1つ1つを真剣に観戦する一般参加者の顔を見ていると、これだけの大規模イベントでありながらラグナロクというオンラインゲームを本当に大切にしているユーザーが集まっていることがわかるだけに、ぜひとも来年、ディファ有明に熱い戦いが戻ってくることを期待したい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/26/news158.jpg 元横綱・貴乃花、再婚後の激変ぶりに驚きの声 ヒゲ生やした近影に「ショーケンみたい」「ワイルドー」
  2. /nl/articles/2403/27/news130.jpg 中山美穂、金髪&ミニ丈の大胆イメチェンに視聴者びっくり! “格付け”出演の最新ビジュアルに「誰だか分からなかった」
  3. /nl/articles/2403/26/news169.jpg 「『ちゅ〜る』の紅麹色素は大丈夫?」 小林製薬の「紅麹」報道で飼い主に不安広がる
  4. /nl/articles/2403/27/news126.jpg ミス筑波大モデル、25キロ減量したビフォーアフターに「ホント凄い」 整形疑う声も「元々は埋もれてたようですね」
  5. /nl/articles/2403/26/news161.jpg 【まとめ】小林製薬「紅麹」問題 味噌や酒など紅麹原料使用メーカーの自主回収相次ぐ 20社以上が発表
  6. /nl/articles/2403/27/news127.jpg 日本エレキテル連合・中野、ネタで酷使し容姿に異変→手術を決断 「ダメよ〜、ダメダメ」でブレイク、2022年にがん公表
  7. /nl/articles/2403/20/news067.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友だちから連絡→まさかの正体に爆笑 友だちはその後ジブリを見た?
  8. /nl/articles/2403/26/news016.jpg ドイツ人家族が日本のバウムクーヘンを実食、一番おいしいと絶賛したのは…… 満場一致の結果に「参考になります」「他の食べ比べもお願い」
  9. /nl/articles/2312/30/news041.jpg 「紫のトトロ買った」 “ジブリを1ミリも知らない”友人から連絡→まさかの正体に爆笑「それトトロやない」
  10. /nl/articles/2403/26/news145.jpg 「ご安心ください」 “紅麹ショック”でDHCとファンケルが声明…… サプリ販売は継続中 小林製薬では死亡患者がサプリ摂取
先週の総合アクセスTOP10
  1. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  3. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  4. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  5. 田代まさしの息子・タツヤ、母の逝去を報告 「あんなに悲しむ父親の姿を見たのは初めて」
  6. 「遺体の写真晒すのはさすがに」「不愉快」 坂間叶夢さんの葬儀に際して“不適切”写真を投稿で物議
  7. 大友康平、伊集院静さんの“お別れ会”で「“平服でお越しください”とあったので……」 服装が浮きまくる事態に
  8. 妊娠中に捨てられていた大型犬を保護 救われた尊い命に安堵と憤りの声「絶対に許せません」「親子ともに助かって良かった」
  9. 極寒トイレが100均アイテムで“裸足で歩ける暖かさ”に 今すぐマネできるDIYに「これは盲点」「簡単に掃除が出来る」
  10. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」