そこには確かにオンラインの世界が広がっていた:「.hack//G.U. Vol.1 再誕」レビュー(1/2 ページ)
「The World」という仮想ネットゲーム空間をベースに、物語が展開される「.hack」シリーズの最新作。続き物ではあるが、新シリーズ開始ということで、この機会に始めようと思っている人もいるだろう。実際に今から手をつけても面白くプレイできるのかどうか、それも同時に探ってみた。
アクションRPG好きなら要注目となる1本
メディアミックス展開しているタイトルは数多くあるが、中でも「.hack」シリーズは、かなり気合いが入っていたという記憶がある。シリーズ作品として過去4本発売されていたのは知っているのだが、内容はというと、RPGであること以外はまったく知らなかったりする。
しかし、以前にオンラインでも遊べる「.hack//fragment」をプレイしたときに、面白いタイトルだったという印象が強く残っていた。そんな折り、「.hack」シリーズの新作が、今度はオフライン専用タイトルとして出るとのこと。これはぜひともプレイしてみよう、と思ったのが事の始まりだった。実際に体験してみると、良い意味で予想を覆すタイトルに仕上がっている。アクションRPGということで、個人的にもかなりハマってしまった、その中身をチェックしていこう。
ゲームの中の、世界(The World R:2)で繰り広げられる物語
「.hack」の世界は、「The World R:2」という仮想のネットゲーム空間が構築されている、その中で起きている物語、ということになっている。そのため、ゲームを起動して最初に現れるのは、PCのデスクトップ画面だ。ここから「The World R:2」を選択してゲームへログインすることで、初めてゲームがプレイできる。
デスクトップ画面からはメールの送受信が行えたり壁紙の変更ができるなど、実際のPCとそれほど変わらない操作が行えてしまう。「The World R:2」へログインすれば、オフィシャルサイトやオフィシャルBBSの閲覧も可能だ。
とはいえ、ここで行われていることは、すべて仮想世界での出来事。あたかもネットワークに接続しているように思えるかもしれないが、当然ながらオフラインで進行している。つまり、ゲームの進行状況に応じてメールが着信したり、BBSの書き込み内容が増えていくだけなのだ。こう表現してしまうと、味気ないように思うかもしれないが、雰囲気はオンラインゲームそのもの。
かなりリアルに作ってあるので、オンラインゲームの感覚を擬似的にでも体験してみたい、という人にもピッタリかもしれない。BBSの書き込みなども想像以上にリアルなので、意外に違和感がない。そのため、プレイしていくうちに実はオンラインに繋がっているのでは? と思ってしまうこともしばしば。ハマってしまうと、そう感じる要素もたくさん入っているので、雰囲気作りは大成功と言えるだろう。
今のオンラインRPGへ一石を投じるテーマ……かも?
本作のゲーム内での主人公は、ハセヲと呼ばれるキャラクター。初めて「The World R:2」の世界にアクセスしたその日にPKされてしまうという悲惨な過去をもつ人物だ。その後、ハセヲを操作するプレーヤーは、PKするキャラたちを見つけては殺していく“死の恐怖”と呼ばれるPKKとなっていった。だがある日、仲が良かったキャラの志乃をPKした相手、三爪痕(トライエッジ)と遭遇する。志乃の仇を討つために戦いを挑むが返り討ちにあい、データドレインと呼ばれる謎の技でレベルを1に落とされてしまう。同時に、ゲームをプレイするために使用していたPCに保存していたメールやアドレスデータなども、全部消されてしまうのだった。ショックを受けつつも志乃を取り戻すため、すべてを失ったレベル1のキャラを育てるところから、本作はスタートする。
ここで登場するPKとはプレイヤーキルのことで、「The World R:2」ではプレーヤーが他のプレイヤーを倒すプレーヤーキル・PKが容認されている。ゲーム中に登場する一部のプレーヤー達は、ゲームを始めたばかりのキャラを誘い、PKすることでゲームを楽しんでいるのだ。また、そんなPKを倒すキャラとして、ハセヲのようなPKK=プレーヤーキラー・キラーがいる。そんな、ちょっと荒廃した世界が「The World R:2」なのだ。
何度遊んでも飽きることがない、アクション要素の濃い戦闘シーン
ストーリーを進めていくと、新しい仲間とともにダンジョンへ行き、敵と戦いを繰り広げることになる。行き先は、3つに区切られたキーワードをそれぞれ指定することで、難易度を調整することができる仕組みになっている。それに応じて、出現する敵の特性や達成すべき難易度、得られるアイテムの善し悪しなども変わるため、ほぼ無限大のバリエーションがあるといえるだろう。物語を進行させるときは、最初から3つのキーワードが揃った状態のものを渡されるので、そのダンジョンへ行くことになる。
ダンジョン探索中に敵を見つけても、すぐには戦闘にならないのがユニークなところで、背後から近づき○ボタンを押せば、不意打ちをかけられるのだ。ただし、正面から近づくと通常戦闘となってしまうので、なるべく後ろに回りたいところ。
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