レビュー
2006年06月14日 17時02分 更新

「宇宙刑事魂」レビュー:

若さってなんだ? それは宇宙刑事のことだ (2/2)

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懐かしの変身シーンを、見事に再現!

 そう言っているうちに、早くも2話目を始めてしまった知人。そこで、変身は○と△の同時押しと伝えると、早速実行したらしい。ところが変身しない。これは、画面の左上に表示されているゲージのうち、上が変身するために必要な魂ゲージで、それを一定以上溜めないと変身できないからだ。ゲージをためるには、敵を攻撃してコンボを決める必要がある。といっても、ザコ敵は無限に登場する上に弱いので、特に問題はないはず。ある程度コンボを決めるとゲージがいっぱいになるので、○と△を同時に押すと蒸着モーションに入る。ここでは、ギャバンなら0.05秒、後に選択できる宇宙刑事魂モードでのシャリバンとシャイダーでは1ミリ(1/1000)秒のうちに、正確にコマンドを入力する必要がある。といっても、その間は時がスローモーションで流れるので、よほど慌てない限りは成功するはず。ただし、入力を2回失敗したり、途中で敵に攻撃されると、何事もなかったかのように時が動き出す。

wk_060614u11.jpgwk_060614u12.jpg 画面左上にあるゲージを見ながら戦うべし。魂ゲージが溜まったら、すかさず蒸着だ。コマンドは三つずつ区切られ、そのうち2つを間違えると変身失敗となる。実際には5秒以上の余裕があるので、落ち着いてボタンを押せば蒸着完了

wk_060614u13.jpg コマンドが成功すると、「リョウカイ コンバットスーツ デンソウシマス」の声とともに、超次元高速機ドルギランからコンバットスーツが転送されてくる。ここはのんびりムービーを見て、当時を懐かしもう

 ここで成功すれば、「蒸着」のかけ声とともにギャバンへと変身する。もちろん、変身後にはお約束の「宇宙刑事ギャバンは……そのプロセスをもう一度見てみよう」のナレーションが挿入され、蒸着課程の解説が流れる。さらに、BGMもギャバンモード前半は「宇宙刑事ギャバン」、後半は「チェイス! ギャバン」が流れるという徹底ぷり。これには知人も感激したようで「うおー! 蒸着したー! ギャバンかっこいいー!! 男なんだろう〜♪」と、歌いながらこれまたご満悦でプレイしていた。

 ギャバン時には、魂ゲージがコンバットスーツの耐久力ゲージで、これが0になると人間の姿に戻ってしまう。また、その下が必殺技ゲージで、敵にコンボ攻撃を決めるとたまっていく。方向キー+△でディメンションボンバー、R2+△でレーザーZビームが出せるなど、必殺技もほぼそのまま再現されているのもうれしいところだろう。もちろん知人も大はしゃぎしながらプレイ。怪人の耐久力が減り、魔空空間に引きずり込まれるときも、変身状態ならばサイバリアンに乗って突入できる。ここで、レーザーZビーム1発分のダメージを怪人に与えれば、舞台は採石場へとチェンジ。怪人の体力を0にできれば、自動的に必殺技のモーションへと移り、戦いは終了となる。

 「埼玉の採石場跡地も良くできてるねー。よーし、△でレーザーブレードを出して斬りつけて……ギャバンダイナミックはどうやって出すの? あれ? 相手の体力を0にしたら勝手に出た! ギャバン・ダイナミック最高! でも、プレーヤーに操作させてほしいよなー。100点だったけど、マイナス1点」と、知人は果てしなく勝手にレビューしながらプレイをし続けていた……。

wk_060614u14.jpg R1を押せば防御となるが、連打していると敵の攻撃を避けて背後に回り込んでくれる。すると、敵は隙だらけの背中を見せるので、攻撃し放題になる
wk_060614u15.jpg 「サイバリアーン」のかけ声で出てくるサイバリアンに搭乗し、魔空空間へと乗り込む。変身すると、適地に余裕で乗り込めるのを不思議がってはいけない
wk_060614u16.jpg 怪人の体力を0にすると、剣を装備していようといまいと自動的にギャバン・ダイナミックが決まり、倒したことになる。今見ても、なかなかカッコイイと思うのだが?

宇宙刑事魂モードで、キミの魂を全開せよ!

wk_060614u17.jpg ドン・ホラーの首から距離を取り、突っ込んできたところを数回攻撃して離れる……を繰り返せば、簡単に倒せる

 ギャバンモードのラストに待ちかまえているのは、敵の首領ドン・ホラー。最後は首だけになって襲いかかってくるのだが、それを倒せば宇宙刑事魂モードが晴れて解禁となる。ラスボスであるドン・ホラーの首の倒し方がマニュアルに書いてあるというのも不思議な話ではあるが、それほど手強い相手ではないので、ある程度アクションゲームの腕がある人なら簡単だろう。


wk_060614u18.jpg ギャバンの宇宙船に現れる暗黒銀河女王。宇宙船のセキュリティがこんな適当でいいのかと思いきや、これはホログラフ

 宇宙刑事魂モードでは、テレビでは実現することがなかった、3人の宇宙刑事たちの共闘を見ることができる。敵は、悪の女王役をやらせたらこの人しかいない! と言われる、曽我町子さん扮する暗黒銀河女王。ただし残念なことに、本作が完成した直後に病気で亡くなってしまった。謹んでご冥福をお祈りしたい。

 なお、共闘が実現したとはいえ、プレーヤーが操作できるのは1キャラのみ。しかも、コンピュータの操る宇宙刑事はかなり下手で、戦力としてはアテにならない。しかも、誰が怪人の体力を0にしようとも、フィニッシュはプレーヤーが操作する宇宙刑事の必殺技になってしまうのも惜しいところ。だが、ストーリーが途中から分岐してマルチエンディングを迎えたり、宇宙刑事だけでなく敵もボスも3人まとめて戦いを挑んでくるなど、まさに宇宙刑事魂にふさわしい総力戦が展開される。最後には“さすが特撮ストーリー!”と言うしかない、ベタベタな展開が待ち受けているのも、評価すべき部分だろう。

wk_060614u20.jpg 実際は入り乱れての戦いとなる。もちろん、コンピュータキャラは、こちらがピンチになっても助けてはくれない。ちなみにこのステージが一番きついかもしれない。さすが、敵の首領が3人も集まると強い

 それだけでなく、ギャバン・シャリバン・シャイダーの3人に加えて、ある女性を操作することができるのは大きなポイントではないだろうか。攻撃力が小さいので戦うのは大変だが、彼女を操作できると言うだけでもうれしいという人は多いはず。ただし、一応書いておくと、蹴りモーションでポーズをかけても、パンツは見えないので悪しからず。

 ただし、最後に待ち受ける暗黒銀河女王は、思ったよりも手強い。こちらもドン・ホラー同様、攻略法がしっかりとマニュアルに記載されているので、先に目を通しておくことを勧める。また、ここでの戦いに限らず、戦闘シーンでは自分や怪人がすぐに画面外に消えてしまうので、素早い視点変更が重要になってくるだろう。頻繁にキャラを見失ってしまうような視点になるのには、やはり疑問を感じた。

ファンのためのコレクターアイテムなのはもちろんだが……

wk_060614u22.jpg サバイバルは999人倒すまで戦い続けるのだが、展開が単調なので途中で飽きてしまう。もう一工夫がほしかった。しかし、999人倒さないと、お宝映像が見られないのだ

 ここまでにあげた以外にも、サバイバルバトルロイヤル、一定条件を満たすと見られるようになるお宝映像など、メタルヒーローシリーズを十分に堪能できるモードが備わっている。ただ、あくまでもメインがギャバンなので、シャリバンやシャイダーの方に思い入れがあるという人には、ちょっと物足りない収録内容かもしれない。

 これまで待ち望んだ人は多かったものの、なかなか登場しなかったメタルヒーローものだけに、ファンならば無条件で購入すべきだろう。また、この手のゲームは、いかに当時見た(ハマった)かで評価が大きく変わるもの。本作もご多分に漏れず、知人のように昔熱中した人にとっては、ゲーム性はまったく問題にならず楽しく遊べるだろう。“見た”、“記憶にある”、“オープニングのフレーズを少しだけ覚えている”などの人でも、きっと昔を思い出しながらプレイできるはずだ。それ以外の、今の特撮しか知らない人ならば、ビデオをレンタルしてくることをオススメする。現代でも通じる練られたストーリーにとりこになった後、きっと本作をプレイしたくなるに違いないだろう。

宇宙刑事魂
対応機種プレイステーション 2
メーカーバンダイナムコゲームス
ジャンル魂アクション
発売日2006年5月25日
価格7140円(税込)
(C)東映
(C)BANDAI


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[篠崎薫,ITmedia]

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