興行やるなら参考に「SUPERレッスルエンジェルス」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)

» 2006年07月13日 01時45分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

インディー団体をメジャーにしよう!

 「レッスルエンジェルス3」は、「1」、「2」と違って、特定の主人公が存在しない、プロレス団体経営シミュレーションになった。スーパーファミコン版の「SUPERレッスルエンジェルス」は、この「3」が移植されたものだ。

 プレイヤーは、新団体の社長となって、選手を集めて育成し、日本各地で興行を行なって、稼いだお金で団体の規模を大きくしていく。

画像 選手を集めるには、新人のオーディションを行なう、他団体から引き抜く、引退した選手をカムバックさせるなどの方法がある
画像 所属選手には毎月、ポイントが割り振られる。これを使って能力値を上げたり、新しい技を覚えたりする

 「3」が発売された1993年、実際のプロレス界ではパンクラスとSPWFが旗揚げした。さらに翌年以降、IWAジャパン、東京、西日本、夢ファクトリー、剛軍団、大日本、ガイアなど、団体は一気に増える。

 SWSやUWFの分裂、女子ではジャパン女子の崩壊が重なったことに加え、「5万円で旗揚げした」大仁田厚選手のFMWが成功したことで、小さな団体でもやっていけるという機運が高まったようだ。

 そんな機運に乗っかって、プレイヤーの団体も旗揚げするわけだが、旗揚げ当初は資金も少なく、いきなりビッグマッチを組むわけにもいかない。

 どれだけのお客さんを呼べるか予想し、身の丈にあった会場を選ぶ必要がある。

画像 「レッスルエンジェルス3」では各県8会場から選べたが、「SUPER」では各県5会場となっている。東京では後楽園(2000人)の上がいきなりNK(7500人)で、序盤はつらい(ホントはNKは千葉県だけど)
画像 どんな対戦カードを組むかも重要。タイトルマッチは注目度が高くなる。自動でカードを組むこともできるが、ゲームを続けるうちに、だんだんマッチメイクにこだわりたくなってくる

 同じ県で、あまり間を空けずに興行を行なうと、客の入りが悪くなる。だから、今月は関東、来月は近畿、……と、巡業する場所を散らす必要が出てくるのだ。

 また、いかにも女子プロレスらしいことに、所属選手の地元では、団体の人気が高くなる。

 かつての全日本女子プロレスでは、“ご当地レスラー”をかなり重視していて、選手の地元で興行をする場合は、その地域限定のポスターが作られることもあった(府川由美(後の府川唯未)選手が1人で写っている、横須賀限定のポスターを、全女が経営していた歌舞伎町のカルビ丼屋で見たことがある)。

 実際、興行というのは、ただ広告をうてば客が集まるというものではない。地道な営業活動でチケットを売ることも重要で、その際に「地縁血縁」というのは、大きな力を発揮する。

 「レッスルエンジェルス」にも、この論理が取り入れられているのだ。

 こうしてこのゲームのシステムを見ていくと、興行の仕組みが実にリアルに再現されていることがわかる。現実の興行にも、ゲームの攻略法のかなりの部分が、生かせるのではないだろうか。

(ホントにこのゲームを参考にして興行をやって、失敗しても責任は取らないけど)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/24/news092.jpg 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  2. /nl/articles/2412/24/news037.jpg 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
  3. /nl/articles/2412/23/news157.jpg 【編み物】黄色の毛糸で5つの四角いパターンを編み、つなげると…… 鮮やかな大作の完成に驚き
  4. /nl/articles/2412/24/news089.jpg 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」【大谷翔平激動の2024年 愛犬もすっかり“大スター”に】
  5. /nl/articles/2412/23/news078.jpg そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
  6. /nl/articles/2412/19/news140.jpg 甥っ子に貸したらボロボロの廃車で返ってきたリトルカブ バイク好きの本気修理と“思い”に「なんか涙出ちゃう」「思わず全部観てしまった」
  7. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  8. /nl/articles/2412/24/news042.jpg 絵師が4年間イラストを描き続けたら…… 劇的な成長に思わず感動 「努力の賜物」「素晴らしい」
  9. /nl/articles/2412/23/news002.jpg 【今日の難読漢字】「勿忘草」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/24/news010.jpg 酔った彼女に花束を渡してみたら…… まさかの行動が660万表示「躍動感エグいwww」「ずっと待ってたんだよ、きっと」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」